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「その書類、まだ紙で保管しますか?」会社の未来を創る、文書管理の新しいかたち

デスクを占領する「紙の書類」は、会社の成長を阻むお荷物かもしれません。検索時間を削減し、埋もれたデータを経営の武器に変える「文書管理」の新常識について、わかりやすく解説します。
あなたの会社の「紙の書類」、 未来の"お荷物"になっていませんか?
会社のデスクの周りやキャビネット、そして倉庫の奥。 請求書や契約書、会議で配られた資料など、たくさんの「紙の書類」が何段にも重なって保管されていませんか?
「年度末になると整理のために段ボールが増えていく……」
「あの書類、どこにあるか分かるのは担当の○○さんだけ……」
「デジタル化やDXなんて言葉は聞くけれど、うちは中小企業だし、まだ関係ないよ」
もし、少しでも思い当たることがあるなら、ぜひこの先を読み進めてみてください。実は今、その「いつもの書類」をどう扱うかが、会社の未来の働きやすさや成長に直接つながる重要なテーマになっているのです。決して、人ごとではありません。
なぜ今、ただの「書類整理」ではなく「文書管理」なのか?
「書類はきちんとファイルして、日付順に並べているから大丈夫」。本当にそうでしょうか。例えば、急ぎで過去の取引に関する契約内容を確認したくなった時、「確かあの棚の、青いファイルのどこかに入っているはず……」と、貴重な時間を探し物で消費してしまった経験はありませんか? メールにPDFで届いた見積書を、わざわざ印刷して、ハンコを押して、ファイリングするという、当たり前だと思っていたそのひと手間。月に、年に換算すると、どれくらいの時間になるでしょう。
こうした日々の目に見えない時間のロスは、実は氷山の一角に過ぎません。
大切な情報を守り、生かすために
紙の書類は、火事や水害、あるいは盗難といった不測の事態に非常に弱いという側面も持っています。万が一の事態が起きたら、お客様との大切な契約書や、会社の根幹を支える経理情報が、一瞬にして失われてしまうかもしれません。さらに情報は「活用」してこそ価値が生まれます。 書類に書かれている売上や経費、お客様とのやり取りといった一つ一つの記録は、いわば会社の活動の全てがつまった「宝の山」です。しかし、その宝が「紙」という形でバラバラに眠っていては、その価値に気付くことすらできません。
砂浜の中から、手作業で砂金を探し出すのは大変です。しかし、もし最初から砂金だけを集めておけるとしたらどうでしょう? 文書をデジタルで管理するということは、まさにそのような変化をもたらすのです。
「紙」から「デジタル」へ。働き方と会社の未来はこう変わる
もし、これらの「紙の書類」をパソコンで扱える「デジタルデータ」として管理するようになったら、会社にどのような変化が起こるでしょうか。
1. "探す時間"が"創る時間"に変わる
まず実感できるのは、圧倒的な時間の創出です。 1日にたった15分、書類探しに使っていたとします。1カ月(20日勤務)では300分、つまり5時間。1年では60時間にもなります。これは、丸1週間以上の労働時間に相当するのです。 この時間が書類探しではなく、新しいお客様にアプローチする時間、社員同士でじっくり未来を語り合う時間、あるいは、早く仕事を終えて家族と過ごす時間に変わるとしたら、どれほど豊かになるでしょうか。 また、テレワーク中でも、自宅から会社のサーバーにある必要な書類にすぐにアクセスできる。そんな柔軟な働き方も可能になります。
2. "勘と経験"に"事実"という武器が加わる
また、「紙の書類」をデジタル化し、そこに記載された「情報(データ)」を活用することで、これまでベテラン社員や経営者の「勘」や「経験」に頼っていた事業活動における意思決定が、大きく変わる可能性を秘めています。例えば、「どの商品が本当に売れているのか」「どのサービスが利益につながっているのか」といった情報が、誰にでも分かる「グラフ」や「表」として見えるようになります。これにより、若手社員でもデータという客観的な事実に基づいて、自信を持ってお客様に提案ができるようになるでしょう。 また、「何に、どれくらい費用を使っているのか」が明確になれば、効果の薄い経費を削減し、会社の成長に必要な新しい設備投資などに資金を振り向ける、といった戦略的な判断もしやすくなります。
3. "賢いアシスタントAI"があなたの会社にもやってくる
「AI(人工知能)」と聞くと、まだどこか遠い未来の話に聞こえるかもしれません。しかし、AIは人の仕事を奪うものではなく、面倒な作業や複雑な分析を黙々とこなしてくれる、いわば「賢いアシスタント」です。 書類がデジタルデータとして蓄積されていれば、将来、AIアシスタントが「A社様への次の提案ですが、去年の今頃に購入されたB商品の後継機はいかがでしょう?」といった的確なアドバイスをくれるようになるかもしれません。 しかし、そんな賢いAIも情報が「紙」のままだと何もお手伝いができません。AIがその能力を発揮するための大前提、それが「情報のデジタル化」なのです。
さあ未来への準備を始めましょう。その一歩はとても小さい
ここまで読むと、「やっぱり大変そうだ」と感じられたかもしれません。でもご安心ください。いきなり会社中の全ての書類をデジタル化する必要はないのです。
「まずは、今月から受け取る請求書だけをスキャンして保存する」
「次の会議で使う資料から紙で配るのをやめてデータで共有する」
そんな、ごく小さな一歩から始めることが何より大切です。
では、具体的に何から、どのようなルールで始めればいいのでしょうか。大がかりなシステムは不要です。まずはパソコン1台からでも始めることができる文書管理の「三つの基本ルール」を、次の章でご紹介します。
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