コンサベーション・インターナショナルと共に、ブラジル・アマゾンにおける森林再生プロジェクトを開始

ソリューションプロバイダーの株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:大塚裕司)は、2021年7月に創業60周年を迎え、「お客様に寄り添って60周年」を基本方針に、環境保全・社会貢献活動の推進に取り組んでいます。この度、記念事業の一環で、国際環境NGOコンサベーション・インターナショナルとのパートナーシップを通じて、ブラジル・アマゾンにおける森林再生プロジェクトを開始することになりましたのでお知らせします。

大塚商会での取り組み

アマゾンは、地球上に残る最大の熱帯林です。森林は大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を排出します。アマゾンの熱帯林は、地球全体の気候を安定させるための鍵を握るだけでなく、地球上で最も豊かな生物多様性があり、世界中で知られる種の約10%が生息しているなど、「気候」と「生物多様性」の2つの側面から最重要地域です。

一方で、アマゾンでは毎年250万ha以上の森が消失し、アマゾンの熱帯林の17%が既に失われていると言われています。消失が20%に達した時が「ティッピング・ポイント(転換点)」となり、地球全体の気候変動を急激に加速すると予測されています(注1)。

当社は、コンサベーション・インターナショナルと共に、アマゾンの優先保護地域の一つであるブラジル・パラー州のベレン・エンデミズム・センターで、10haの土地にアグロフォレストリーシステム(注2)を導入し、多様な樹木を育てることで森林再生に取り組みます。気候変動や生物多様性保全に貢献するだけでなく、アマゾンに生計を依存している地元の人々の食料安全保障や生計向上にも寄与する活動です。

  • (注1) 参照元:https://news.globallandscapesforum.org/55015/plotting-the-points-that-got-the-amazon-to-its-tipping-point/
  • (注2) アグロフォレストリーとは、農業と森林を組み合わせた手法で、荒廃した土地に、森の仕組みにならった形で、多様な果樹や樹木を植えていく方法。自然の森に近い状態で栽培することで、森や畑は多様性を取り戻し、従来の単一栽培ではできない持続的な生産が可能に。農業をしながら森を再生、育むことができ、森林資源に頼って暮らす人々にとっても、持続可能な生計手段となる。

当社は、「自然や社会とやさしく共存共栄する先進的な企業グループとなる」ことをミッションステートメントの目標に掲げています。環境に対する社会的責任として、次世代に健全な環境を引き継ぐことができるよう2000年にISO14001認証を受け、環境保全活動に長年取り組んでまいりました。また、2022年4月には気候変動への対応は当社のマテリアリティ(重要な課題)の一つに特定しています。今後も積極的に取り組んで参ります。

プロジェクト概要

プロジェクト期間
2022年7月~2024年6月
実施場所
ブラジル・パラー州 ベレン・エンデミズム・センター(Belém Endemism Center)
大塚商会拠出金
7万5千ドル(約1,000万円)

コンサベーション・インターナショナル(CI)について

すべての人々のウェルビーイング達成のために、自然保護を通じて持続可能な社会の実現を目指す国際環境NGO。現地コミュニティから政府まで、多様なパートナーシップを軸に、科学的知見に基づく戦略と革新的な手法を組み合わせ、世界70以上の国と地域で実践活動を続けている。