事務作業を自動化し創造的業務への時間を創出

各種システムを連携して活用しながらRPAでルーティン業務を自動化、戦略的な業務に注力できる環境を整備

小杉善株式会社 導入事例

卸売・小売業、飲食店1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

小杉善株式会社は2022年に創業110周年を迎えたタオルの専門商社で、現在は既存のタオルの概念にとらわれない新商品の開発に注力している。基幹業務システムと各種システムを連携した業務基盤をいち早く整備し、ルーティン業務の自動化を実現。戦略的な業務により多くの時間を費やせるようになった。

  • 業務効率の向上
  • 生産性向上対策
  • 営業力強化

小杉善株式会社

導入先の概要

業種
卸売
事業内容
タオルの専門商社
従業員数
36名(2024年5月現在、パート社員含む)
ホームページ
https://www.kosugizen.com/

導入の狙い

  • 事務作業を省力化して創造的な業務に注力したい
  • 手作業で行っていたルーティン業務を自動化したい
  • 社内情報をデジタル化してペーパーレス化を推進したい

解決策

  • 基幹業務システムと各種システムを連携した業務基盤の整備
  • RPAツールを活用したルーティン業務の自動化

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 2nd Edition 販売/会計/人事給与お問い合わせ
入出庫在庫管理システムORBIS-VI 倉庫管理お問い合わせ
商品情報管理データベースeBASEお問い合わせ
輸⼊業務管理システムTOSS-SPお問い合わせ
RPAツールたよれーる WinActorお問い合わせ
統合型グループウェアeValue V 2nd Editionお問い合わせ
ビジネスチャットLINE WORKSお問い合わせ
ほか

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小杉善株式会社 導入事例(PDF:3,346KB)

導入事例詳細

タオルの既存概念にとらわれない新たな商品展開で潜在需要を喚起

大阪府箕面市に本社を構える小杉善株式会社(以下、小杉善)は、1911年(明治44年)に創業されたタオルの専門商社だ。綿本来の優れた吸水性を特長とする泉州産のタオルを中心に、高品質でデザイン性の高い商品を提供しつづけていることが小杉善のこだわりだ。市場調査から商品の企画・デザイン、生産管理、品質管理、アフターフォローに至るまで一気通貫で対応。一人の営業担当者が企画・制作から卸までワンストップで担当し、顧客のニーズをいち早くつかんで素早く商品化できる体制を構築していることが大きな強みだ。

代表取締役 小杉 啓生氏

代表取締役の小杉 啓生氏は、「コロナ禍では巣ごもり需要の追い風でタオルを購入するお客様が増え、業績は好調でした。反面、日常使いのタオルは価格がある程度決まっているので、利益率を上げにくい側面があります。そこでここ数年は、価格を自由に設定できるように、既存のタオルの概念にとらわれない新たな商品作りにも注力しています」と語る。

その一例が、鞄などにさげて持ち運べる “身に着ける”タオル「Mikketa(ミッケタ)」だ。新たなチャレンジを応援するサービス「Makuake」で2021年に先行商品発表を行ったところ、サポーター347人から100万円を超える応援購入を獲得。2022年には自社ECショップ「we LiOru (ウィーリオル)」を開設し、「Mikketa」の新バージョンなどの販売を促進。2024年の東京インターナショナルギフト・ショーでは、30歳以下の若手チームが企画開発した商品を出品し、新たな需要を喚起している。

SMILEシリーズを中心に各種業務システムを連携して活用

本社に併設されているショールーム。顧客に触ってもらうだけでなく、自社製品がどう使われているかを示しながら、商談するスペースとしても活用されている

小杉善は、数十年前に大塚商会からオフコンベースの販売管理システムを導入したことをきっかけに、実質的なIT活用をスタートさせた。その後、基幹業務システム『SMILE BS 2nd Edition 販売/会計/給与』へバージョンアップ。その際、入出庫在庫管理システム『ORBIS-VI 倉庫管理』、輸入業務管理システム『TOSS-SP』、商品情報管理データベース『eBASE』を導入し、それぞれのシステムを連携して活用できる本格的な業務基盤を整えた。

さらに、第三者の視点から物流業務の課題を抽出し、解決策を導き出すために大塚商会に物流コンサルティングを依頼。倉庫内のロケーション管理やバーコードによる棚卸業務を実現することで業務の効率化を図った。以来、誰にでもできるような定型的な事務作業は極力システムに任せ、商品企画など創造的な業務に多くの時間を費やしたいというスタンスで、社内システムの導入と活用を進めている。

「一日の限られた就業時間内で、いかに事務効率を上げて創造的な業務に多くの時間を割けるかどうかがシステム活用の重要なポイントです。社内のシステムをきちんと整備することで、パートや派遣社員だけで事務作業を完結できるようにすることが最終的な目標です」(小杉氏)

その後、Windows OSの更新に合わせて、2019年9月に『SMILE V 販売/会計/給与』へ、2023年3月に『SMILE V 2nd Edition 販売/会計/⼈事給与』へバージョンアップ。純国産のRPAツール『たよれーる WinActor』や、統合型グループウェア『eValue V 2nd Edition』も新たに導入し、さらなる業務改善を推し進めている。

「大塚商会さんをITパートナーに選定した理由は、中小企業向けの使いやすいシステムを数多く取り扱っていることと、それらを連携させることで煩雑な事務作業を軽減できることですそのうえ、こちらの要望を全て聞き入れていただき、いつも的確な解決策を提案してくださるので、とても頼りになります」(小杉氏)

これまでデジタル化が遅れていた経理や物流業務の自動化を促進

『SMILE』シリーズをバージョンアップしつつ、さまざまな業務ソフトを連携して活用。自社業務に適した独自のシステム連携を構築し、事務的な業務時間を大きく削減している

小杉善は、以前からさまざまなシステムを連携して活用していたが、2019年と2023年にSMILEシリーズをバージョンアップした後も、特に不具合が生じることなく継続的に活用している。その反面、経理業務や物流業務は、ITに詳しいシステム管理者がいなかったので、本来の機能を十分に活用しきれず、ほかの部署に比べてデジタル化が遅れていた。

そうした中、2019年に管理部 部長として入社した寺田 丞氏が、経理業務と物流業務のIT活用の旗振り役となり、デジタル化が一気に進展した。

管理部 部長 寺田 丞氏

「当時は、販売管理と会計のシステムに、それぞれデータを手入力して運用している状態でした。そのため、まずは販売管理と会計のシステムを連携させて、データを一元管理する取り組みから始めました。その結果、二重入力の無駄がなくなり、必要なデータを必要なときに取り出せるようになりました」(寺田氏)

その後、人事給与システムも再整備し、パート社員の時給計算などがミスなく効率的に行えるようになった。

RPAツール『たよれーる WinActor』を効果的に活用

一方、物流業務では、純国産のRPAツールたよれーる WinActorを活用し、従来の物流業務の課題解決を図った。その際、大塚商会から講師を招いて社内研修を実施。寺田氏を含めITに明るい社員3名が参加し、1週間くらいかけて『たよれーる WinActor』の使い方やSMILEシリーズとのデータ連携のやり方を学んだ。そのうえで、これまで手作業で行っていたルーティン業務を自動化する取り組みに尽力した。

例えば、以前は物流部門の社員が朝早く出社し、取引先からEDIで送られてきた受注データを確認。それをもとに商品のピッキングリストを作成しており、その作業だけで1時間以上かかることもあった。しかし、特定の人だけが朝早く出社するのは不平等なので、その一連の作業を自動化することにしたのだ。

「お客様からEDIで送られてくる受注データは、月曜日の朝など時間帯が決まっているので、時間になったら受注データを自動的にダウンロードして、その中から必要な情報を取り出してピッキングリストを作成できるようにしたのです。受注データは、そのままSMILEに取り込んで売上計上できるので、データを手入力する手間が省け、入力ミスを未然に防げるようになりました」(寺田氏)

事務処理の時間が半分以下に短縮、入力担当者を4人から2人に削減

今回、寺田氏が中心となって業務改善を実施した結果、それまで手付かずだった煩雑な業務処理が円滑に行えるようになり、システム活用の本来の目的である創造的な業務により多くの時間を費やせるようになった。例えば、販売管理と会計システムがシームレスに連動したことで、事務処理の作業時間は、以前と比べて半分以下に削減されたという。

「一番顕著な導入効果は、RPAツールを実装したことで、受注データを手入力する手間が大幅に削減されたことです。入力業務を担当していたパート社員の人数が、ほかの業務を兼任していた人も含めると、4人から実質2人で処理できるようになりました。特にECサイトのAmazonからの受注件数が非常に多く、以前は半日かがりで受注処理を行っていましたが、現在は2時間程度で完了します。その分、出荷作業を早めに行えるので、時間的に余裕が生まれました」(寺田氏)

大塚商会から導入した情報系システムも活用

『eValue V 2nd Edition』のドキュメント管理画面。電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応できる対策を行いつつ、ペーパーレスにも取り組んでいる

現在は、情報系システムの活用も進めている。例えば『eValue V 2nd Edition』は、大塚商会の提案でIT関連の補助金が使えることを知り、電子帳簿保存法対策を強化することを目的に導入。『SMILE』シリーズの各システムとも互換性良く連携できるこのグループウェアも、徐々に活用範囲を広げている。

「社内のサーバーにさまざまなファイルが混在しているので、それらを整理することから始めました。ファイル管理のルールを定め、各業務の担当者が変わっても、必要なときに必要なデータを検索して取り出せる環境を整備することが当面の目標です。そのうえで、ワークフローや掲示板機能を順次活用しながら、ペーパーレス化を促進していきます」(寺田氏)

スマートフォンを使って社員間で気軽に連絡や情報共有が行えるように、大塚商会からビジネスチャットツール『LINE WORKS』も導入。法人向けネットワークサービス『たよれーる どこでもコネクト』も併せて導入することで、外出先でも安全かつ快適に利用できる環境を整えている。

さらに営業部門では、営業支援クラウドサービス『ホットプロファイル』も導入済みだ。顧客情報や営業日報などをデジタル化し、社内で共有することで営業力を強化することが主な目的だ。今後も大塚商会から導入した各種システムを効果的に活用しながら、データの一元管理による業務の効率化や情報共有を推し進めていく考えだ。

大塚商会担当者からのコメント

「ルーティン業務の自動化による業務改善をご支援いたします」

小杉善株式会社様は、基幹業務システムにさまざまなシステムを連携させて活用しています。また、RPAツールを新たに導入し、大幅な業務改善に成功しています。これからも、より高いレベルの活用をご提案いたします。

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  • 印刷して稟議書に添付して
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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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