【導入事例から学ぶ】BOM(部品構成表)管理システム活用術 ~機械・装置・機器業~

機械・装置・機器業では、BOM(部品構成表)管理システムの導入により、後発メーカーとの競争に打ち勝つ業務基盤の構築、設計工数の削減、設計業務の標準化、部品の手配漏れゼロなどを実現することができます。各社のBOM管理システム導入事例から、導入効果を参考に業務改善のヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。

株式会社東伸/産業機械製造業

長く使える品名、品番管理のルール策定で検索性向上! 「標準化」と「流用化」が社内に浸透

BOM構築にあたり、過去の図面の整理・整頓、分類後、部品の品名や品番の付け方のルールを策定し検索性を高めました。「標準化」「流用化」に対する反発もありましたが、運用が始まると設計効率も向上、社員の意識が変わりました。BOM構築でコスト削減、納期短縮、品質向上につながる業務基盤が整いました。

従業員数
87名(2019年4月現在)
会社概要
産業用自動化機器(主にスリッター、リワインダー)の設計・製造・販売およびシステム開発
導入サービス
「生産革新 Bom-jin」と「生産革新 Raijin」を連携

導入検討の背景・課題

  • 後発メーカーの台頭で競争が激化。製品の機能強化が命題であるにもかかわらず昔ながらの手法、社内のシステム環境では競争に打ち勝てない
  • 社内に有効なデータの蓄積がなく、部品の適正な値段把握をするために、全国のさまざまな会社から見積りを取る手間が発生していた
  • 技術資産である図面自体のデータベースがとても貧弱なため、全てのコンポーネントの再構築が必要だった

効果

  • 品名や品番の付け方のルール化(標準化)に加え、設計資産の流用で設計効率が向上した
  • コスト削減、納期短縮、品質向上などを実現できる業務基盤が整った
  • 全社員の標準化・流用化に対する意識が確実に高まった

標準化の実施例

品名や品番の付け方のルール化、30年使える品番を目指してシンプルな意味なしコードへの切り替えを行いました。

全社員に対する標準化・流用化の周知・啓蒙活動例

標準化・流用化のメリットを正しく伝えることで、社内の意識向上につながりました。

標準化・流用化によるメリット

設計段階

(1)設計が楽になる
既存の図面を使って設計でき、似た図面を無駄に描かずに済む。
(2)探す手間と時間が省ける
仕様を満たす設計資産を属性からすぐに探せるので、心理的にも物理的にも余裕を持って設計に集中できる。
(3)自己実現につながる
作業の無駄を省くことで生まれた時間を、設計者としてのスキルアップの機会につなげられる。

製造段階

(1)原価(Cost)
標準品を使用することで材料費を低減でき、無駄に高い新規部品を買う必要がなくなる。見積り精度も向上し、適正な受注判断が行える。
(2)納期(Delivery)
標準品を在庫として持つことで納期を短縮することが可能に。新規設計を抑制することで、設計リードタイムも短縮できる。
(3)品質(Quality)
実績のある部品を採用することで品質の安定化が図れる。

事例詳細をPDFでご覧いただけます。

導入システム:生産革新 Bom-jin/生産革新 Raijin

事例詳細をダウンロード

  • 形式:PDF
  • ページ数:5ページ

株式会社ワイエイシイデンコー/機械製造業

受注生産品の部品設計の標準化・流用化を実現! 設計コストを抑制し新たな製品開発につなげる

受注生産のため、一から設計することが定着していましたが、設計の標準化に向けたルールを作成しBOM管理システムによる設計業務の標準化を推進。その結果、核心的な設計に注力が可能になり、さらに3D CADとの連携で部品の手配漏れゼロ(1製品あたり)を実現しました。

従業員数
85名(2021年7月現在)
会社概要
フラットパネルディスプレイ用熱処理装置、電子部品用加熱装置、自動車用熱処理装置、遠赤外線ヒーターおよび応用機器の設計・製造・販売
導入サービス
「生産革新 Bom-jin」

導入検討の背景・課題

  • 標準原価の大きな割合を占めている設計コストを抑制したい
  • 共用できる構成部品が多いにもかかわらず、毎回一から設計していたため、過大な人件費やリードタイムの長期化を解消したい
  • 設計データの流用・標準化を推進し、業務プラットフォームを確立したい
  • アナログチェックにより発生していた部品の手配漏れをなくしたい

効果

  • 流用できる設計データは最大限に利用し、より核心的な設計に注力し顧客ニーズに応えられるようになった
  • 標準部品の全てが部品構成表とひも付けられ、漏れなく部品を手配できる仕組みができた
  • 業務標準化のためのプラットフォームが整ったことで、吸収合併した業務や新規事業の展開を進めやすくなった

事例詳細をPDFでご覧いただけます。

導入システム:生産革新 Bom-jin

事例詳細をダウンロード

  • 形式:PDF
  • ページ数:5ページ

株式会社キラ・コーポレーション/工作機械製造業

標準化設計の実現で標準機の構成比率を3割→6割に倍増! 設計工数は30%削減

BOM管理システムに設定されている品目コードや図面番号の付け方をそのままルールに反映することでスムーズに設計業務の標準化が実現。業務の効率向上だけでなく、アフターメンテナンスのパーツリストの簡単作成などお客様へのサービス向上にも結び付いています。

従業員数
135名(2020年3月現在)
会社概要
切削加工自動化ライン、切削加工機、難削材加工機、ボール盤/タッピング盤の製造・販売
導入サービス
「生産革新 Bom-jin」

導入検討の背景・課題

  • 顧客の要望に応じ、カスタマイズする特注品の割合が多く、設計工数がかかっていた
  • 設計業務の標準化とBOM(部品構成表)を活用し生産に至る全プロセスの工数を削減したい
  • 標準品の提案型営業で顧客の要望に合わせた製品を作るようにしたい

効果

  • 次の製品にも組み入れられそうな構成部品単位の部品登録で標準機の構成比率を3割→6割に倍増、設計の工数は30%削減
  • 最初から設計し直す必要がなくなり、標準部品と個別仕様部品の組み合わせでスピーディーな設計が可能になった
  • 製造番号単位ごとに部品構成表が管理でき、お客様に提出するアフターメンテナンス用のパーツリストも簡単作成。お客様へのサービスが向上した

事例詳細をPDFでご覧いただけます。

導入システム:生産革新 Bom-jin

事例詳細をダウンロード

  • 形式:PDF
  • ページ数:5ページ

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