大塚商会×アドビ　Creative Cloud動画
第2話『遠隔カンプ』

競争相手とは違う、オリジナルフォントとデザインが好評なＣ八のかわら版。中身も充実させようと、一生懸命街で取材活動にいそしんでおりました。ある日、ある呉服屋さんの開店を記事にしようと取材をしておりましたときのこと……

（Ｃ八）
よし喜六、この新作着物の写真、かわら版の紙面に載せるぞ。さっそく作業場に戻って加工しといてくれ！
（喜六）
丁稚どん、さっき廊下を歩いていったキレイなおなごはんはどなた……えっ、ここのいとはん！ 別嬪さんやなあ。あんな不細ぇ工な旦さんからあんな娘さんがよぉ生まれる……

（喜六）
ん？ Ｃやんなに？ 写真？ よっしゃわかった！
（Ｃ八）
あいつロクに確認もせんと行てしまいよったがな大丈夫かいな……あ帰ってきた。

（喜六）
Ｃやんただいま。あはは、どの写真使うか聞いてへんかったわ。
（Ｃ八）
ただいまやあるか！　おまえはアホか何で聞かんねん。これと……これや。色が大事やそうやから気をつ……
（喜六）
よっしゃわかった行てくるわ！
（Ｃ八）
またあいつ最後まで聞かんと……大丈夫かいなホンマに。

（喜六）
ハアハア、呉服屋はんと作業場をなんべん往復したらええんやろ。アップにする着物の柄が違う言われてやり直し、現場に戻ったら色の出方がアカン言われてやり直し……旦さん、フゥ、この写真、は、これで、ハァ。
（呉服屋旦那）
ふむ。まあこれでよろし。ところであんさん大丈夫か。

（Ｃ八）
旦さんホンマすんまへん。ウチの喜六がちゃーんと話を聞いて、きちんと確認しながら作業したらもっと早よ終わったんでっけど……
（喜六）
わし、ホンマ、昼から走りどおしですワ……何往復したやろ、あーしんど。

（呉服屋旦那）
写真写りが着物の印象を決めるさかい、納得いくまで直さしてもらいました。すまんかったな。ほなかわら版、楽しみにしてますで。
（喜六）
なあＣやん、確かにわしが話をちゃんと聞かんと飛び出したのが悪いのは分かってるンやけど、もうちょっと何とかならんかな。取材はええ記事になるからこれからも増やすやろし、そのたんびに、グスッ、今日みたいなことになったら、わし、もう……

（Ｃ八）
まあ喜ぃ公、そう泣きないな。そやけど写真にこだわる現場はこれからもあるやろし、いちいち作業場に戻ってはおれんなぁ。カンプ進めつつ写真の作業も並行して、か。うーむ、錆田のセンセのとこに相談に行こか。
（喜六）
行ーこ行こー。

（Ｃ八）
センセ、いてはりまっか？
（喜六）
いーてーはーりまっかぁーー、おらんのかな。おいサビタ！

（錆田の先生）
呼び捨てにするとは何や！ Ｃ八喜六お前らかいな騒々しい。何や今日は。
（Ｃ八）
アホ喜六、センセに何ちゅーことを。ホンマすんません。実はこれこれこういう…

（錆田の先生）
フンフン……つまりは、Ｃ八は現場でレイアウト、喜六は作業場で写真の加工と印刷に向けた作業、別々に仕事がでけたら解決するンやな？ それやったら、タブレットへの手書き動作で綺麗なレイアウトが作れて、そのままデスクトップのインデザインに送ってカンプを仕上げられる「Adobe Comp CC」がええやろ。

（錆田の先生）
そう言やこの前、たよれーる Adobe Creative Cloud契約した～言うてたな。実はその段階でいろんなモバイルアプリを自由に使えるンや。もちろんComp CCも入ってるから、もう使えるンやぞ。

（Ｃ八）
ホンマですのセンセ！ こら善は急げや。行くで喜ぃ公！
（喜六）
ちょ、ちょっと待ってえなＣやん。センセさいならあ。

（Ｃ八）
いやー久しぶりに大阪へ帰ってきたなァ。新しい橋が架かるっちゅーんで取材にいてみたら、意外に写真写りもええし裏話もおもろいし。それに、モバイルでちょいちょいっとレイアウトしたら作業場側にすぐ同期するんやからな。一週間も連絡とらへんかったけど、喜ぃ公もラクになって喜んでるやろ。

（Ｃ八）
おーい喜六、戻ったで！
（喜六）
戻ったでやあるかいＣやん！ 何で24ページも送ってくるねん！ これ全部版木に彫ンのどんだけしんどかったか……わい一週間は寝てへんねやで！

（Ｃ八）
アレ？ 一週間寝んと作業してたんかいな。そらすまん、喜ぃ公わい言うてへんかったか？ 今回はかわら版やのうて写真集なんや。

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