政府の省エネ推進や国際条約である「水俣条約」。大手照明メーカーの蛍光灯器具や水銀灯の生産終了の発表などにより、2020年を節目に照明の環境が変わりました。まずは何が起きるのかを知り、早めに対策することをおすすめします。
LEDのノイズ対策
LED照明の多くは周辺回路の影響でノイズを発生させますが、ノイズが照明器具から外へ漏れ出ないよう設計上の工夫がなされています。それでもノイズが顕在化する場合には。機器を離したり、ノイズ対策用の部材を追加したりする必要があります。
LEDのノイズ対策
多くのLED照明には、AC100V電源からLEDに適した電圧の直流に変換する回路や、調光などのため直流電源をPWM (Pulse Width Modulation) 変調する回路などが組み込まれています。これらの回路は、それぞれ固有の周波数の電磁波を発生し、場合によってはラジオなど電波を使う機器に対するノイズとなります。
LED電球やLED蛍光灯を含むLED照明の多くは交流電源を使いますが、LEDは発光ダイオード、すなわち極性のある素子です。そのため、交流電源を使うLED照明には、電源を交流から直流に変換したり電圧を調節したりするための回路が不可欠となります。また、明るさを無段階に変化させられる調光機能を持つLED照明では、スイッチング(すばやいオン/オフ)に強いLEDの特性を生かしたPWM変調を用いた制御が広く取り入れられています。電源回路は電源周波数である50/60Hz、PWM回路は数十~数百Hzほどの周波数が使われ、これらの周波数を基準として、その高調波(倍音)に相当する周波数も含めた複雑なノイズが発生します。このノイズは、電波として放出されたり、電源線を通じて他の電気製品に伝わったりすることがあります。
LED照明の多くは、こうしたLED周辺回路のノイズを、できるだけ照明器具から外へ漏れ出ないよう抑える工夫をしてあります。例えば、電波として出るノイズに対しては金属で囲むことが有効なので、金属製の放熱部品が回路を囲むように設計したり、外装が樹脂であればその内側に金属箔(はく)で覆ったり、金属微粉末を練り込んだ樹脂を使うこともあります。電源線を通じて流れるノイズについては、回路内にフィルターとなる部品を組み込むなどしています。しかし、こうした対策は必ずしも完全とはいえず、製品と利用環境の相性によりノイズによる障害が顕在化する場合もあります。このような場合には、ノイズ源となる機器とノイズの影響を受ける機器を離したり、ノイズ対策用の部材を追加したりするなどして対策をする方法があります。
(C) nobudget LED 研究会 2014.10.03
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