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【連載コラム 第2回】普通のChatGPTと何が違う? 社内業務で生成AIを生かす「RAG」の仕組み

社内の資料検索に生成AI(ChatGPTなど)をそのまま活用できるのでしょうか? 本記事では、ChatGPTなどの無料版生成AI利用の課題とRAGの仕組みを比較しながら、企業で安全かつ正確な情報検索を実現する方法を分かりやすくご紹介します。

無料の生成AIには「壁」がある

第1回の記事は、生成AIを活用した「次世代の社内検索」が、いかに資料探しの時間を劇的に減らし、日々の業務を効率化するかについてお伝えしました。同僚に聞くような自然な文章で質問でき、AIがその答えを瞬時に要約して教えてくれる仕組みは、これまでのキーワード検索にはない圧倒的な便利さを持っています。

第1回 「あの資料、どこに保存したっけ?」のイライラから解放!生成AIがもたらす「次世代の社内検索」とは

第1回の記事を読まれた方の中には、「それなら、今話題のChatGPTをそのまま仕事に使えばいいのでは?」と思われた方もいるのではないでしょうか。しかし、世の中で広く使われているChatGPTなどの無料版の生成AIを、そのまま社内の業務マニュアルや規定の検索に使うことには、実は大きな「壁」があります。今回は、一般的な生成AIの限界と、ビジネスの現場で今もっとも注目されている技術「RAG(ラグ)」との違いについて、分かりやすく解説します。

一般的なChatGPTが「社内の質問」に答えられない理由

ChatGPTは、インターネット上にある膨大な公開情報を学習しているため、「一般的なビジネスメールの文面を作って」「Excelの関数を教えて」といった質問には非常にスムーズに、賢く答えてくれます。

しかし、次のような質問を投げた場合はどうでしょうか。

  • 「わが社の今年の夏季休暇は何日間?」
  • 「社内システムにログインできないときの申請書はどれ?」

ChatGPTは、これらの質問に対して正しく答えることができません。なぜなら、インターネット上には公開されていない皆様の会社独自の「就業規則」や「システムマニュアル」の中身を知らないからです。

さらにビジネスで生成AIを使う際、もっとも注意しなければならないのが「ハルシネーション(もっともらしいうそ)」という現象です。生成AIは「知らないこと」を聞かれたとき、過去のデータから文字を組み合わせて、あたかも本当に存在するルールかのようなうその回答を堂々と作成してしまう特性があります。これに気付かずに業務を進めてしまうと、社内での大きなトラブルに発展しかねません。

解決の鍵は、AIに自社の辞書を読ませる「RAG技術」

「社内の情報について、うそをつかずに正確に答えてほしい」

そんな企業の切実なニーズを満たすために生まれたのが、「RAG(検索拡張生成:Retrieval-Augmented Generation)」という技術です。RAGを簡単に説明すると、AIに「自社専用の辞書(規定やマニュアルなどのデータ)」を渡し、その辞書を開きながら回答してもらう仕組みのことです。これまでのChatGPTが「自分の記憶(インターネットの情報)だけで答えるテスト」だとすれば、RAGは「手元に辞書(自社の文書)を持ち込んで、該当するページを見ながら答えるテスト」のようなものです。

このRAGの仕組みを取り入れた「次世代の社内検索」を利用すると、社内での検索体験は次のように変わります。

自社独自のルールに正しく答えられる
AIが連携された社内文書(辞書)から情報を直接探すため、自社固有のルールや手続きについて確実な回答を導き出すことができます。
「もっともらしいうそ」をつかない
手元の資料に基づいた情報しか答えないため、AIが勝手にうそのルールを捏造(ねつぞう)するリスクを極めて低く抑えられます。
情報の「根拠」が明確になる
回答と一緒に「どの文書(PDFなど)を参考にしたか」という引用元のリンクが同時に提示されるため、人間が後から詳細を確認するのも非常に簡単です。

ビジネスの現場で生成AIを安全・確実に生かすためには、この「RAG」の仕組みがいまや世界中で必須のスタンダードとなっています。

【まずは動画をご覧ください】AI検索が社内文書を読み解く瞬間はこちら

教科書(社内文書)を見ながらAIが的確に答えを要約してくれる「スマート検索」。実際の操作画面で、AIがどのように回答を作り出し、引用元のリンクを表示するのかを、1分57秒のデモ動画でご覧いただけます。普通のChatGPTとの違いを、ぜひ実際の動きでご体感ください。

【動画】文書管理システム×AIの新機能!eValue V Air mini 「スマート検索」のご紹介

「自社のファイルサーバーにあるマニュアルでも、AIに読ませることはできる?」「どれくらいのコストで始められる?」といった疑問をお持ちの方は、お気軽に大塚商会までご相談ください。

月額15,000円/30ユーザー(税別)から手軽にスタートできる、安心の文書管理システム「eValue V Air mini」の活用法をご提案します。

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第3回は「最新版・権限付けなど文書整理の大切さ」をお伝えします

RAGを使えば、AIが自社の資料を読み込んで賢く答えてくれる。一見、これで社内の情報検索は全て解決するように思えます。しかし、実はここに「もう一つの大きな落とし穴」が隠されているのです。

第3回は、AIを賢く安全に働かせるために絶対に欠かせない「最新版・権限付けなど文書整理の大切さ」について詳しくお伝えします。

『【連載コラム 第3回】生成AI(RAG)の盲点!「古い文書」や「機密情報」が引き起こす社内トラブルと解決策』の記事を見る

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