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LEDのちらつき(フリッカー)

LED照明は、省エネ効果や長寿命といった利点から、家庭やオフィス、公共施設など、幅広い場所で導入が進んでいます。一方で、LED照明特有の「ちらつき(フリッカー)」と呼ばれる現象が、健康への影響を懸念する声も上がっています。

読み方:えるいーでぃーのちらつき ふりっかー
英語正式表記:LED flicker

フリッカーとは?

フリッカーとは、照明の光が人間の目には見えない速さで点滅を繰り返す現象です。LED照明は電流のオン・オフを細かく制御することで明るさを調整するため、この際にフリッカーが発生します。一般的に、フリッカーの周波数が100Hz以上であれば、人間の目では感知できないとされています。しかし、50Hz以下の周波数(1秒間に50回以下の点滅)になると、ちらつきとして認識され始め、40Hz程度では明らかな点滅として感じられます。このフリッカーは、場合によっては健康への悪影響を引き起こす可能性も指摘されています。

LED電球やLED照明には、主に2つの点灯方式があります。1つは「ダイナミック点灯」(パルス点灯、デューティ点灯とも呼ばれる)で、LEDを一定の周波数で高速に点滅させる方式です。人間の目には残像現象により常時点灯しているように見えます。この方式は、電流を流し続ける必要がないため、消費電力を抑え、LEDの寿命を延ばす効果があり、多くのLED照明で採用されています。

もう1つは「スタティック点灯」で、LEDに常に電流を流し続ける方式です。この方式では、原則としてフリッカーは発生しません。ただし、LEDに供給される電流が不安定な場合、フリッカーが発生する可能性があります。

フリッカーによる健康への影響

フリッカーは、肉眼では認識できなくても、健康にさまざまな影響を与えることがあります。長時間フリッカーにさらされると、眼精疲労、頭痛、集中力の低下などの症状が現れることがあります。LED照明の普及に伴い、フリッカーによる健康被害の報告が増加し、2012年には電気用品安全法(PSE)が改正され、電球形状のLEDランプやLEDシーリングライトが規制対象となりました。この改正では、「一般照明用として光源にLEDを使用するものにあっては、光出力は、ちらつきを感じないものであること」と規定されています。

フリッカーのリスク対策

フリッカーのリスクは、照明の種類や使用環境によって異なります。フリッカーによる健康被害を避けるためには、古いLED照明やフリッカー対策が不十分な製品の使用を避け、フリッカーレスのLED照明を選ぶようにしましょう。最近のLED照明には、フリッカー対策が施されたものが多く販売されています。購入時には、フリッカーレスであることを確認することが大切です。また、調光機能を使用するとフリッカーが発生しやすくなるため注意が必要です。LED照明の下で長時間作業する場合は、定期的に休憩を取り、目を休ませるように心がけましょう。

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