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LEDの力率

力率とは、供給された電力が有効に働いている割合を示すものです。力率が低下すると、より高い電圧の電源が必要になり、機器の発熱や故障のリスクが高くなります。LED照明が大規模な工場やオフィスで使われるようになるにつれ、高い力率を維持することが求められています。LED照明力率の改善は電力需要家にとっては重要な課題となっています。

読み方:えるいーでーのりきりつ
英語正式表記:Power factor

LEDの力率とは

力率とは、供給された電力が有効に働いている割合を示すものです。LED照明器具やLED電球には、交流電源から得た電力を直流に整流する回路が組み込まれています。こうした回路には電圧がかかり、同じ電流が流れたとしても利用できる電力は少なくなり、力率が低くなります。力率が低下すると、より高い電圧の電源が必要になり、機器の発熱や故障のリスクが高くなります。LED照明器具などでも、力率を改善するための回路の改良が施されるようになりました。

LED照明器具は、消費電力が数ワット以下のものがほとんどで力率の低下はあまり問題視されていませんでした。供給される電力を有効に使えなくなると、高調波という現象が発生します。高調波は、機器の発熱や動作異常を引き起こし火災などの事故の元になります。LED照明は大規模な工場や事務所にも活用されるようになり、1系統に接続されるLED機器が増加してくると、高調波への対策も重要な課題になりました。

LEDの力率改善には、PFC回路を使い、これを機器に搭載することで実現できます。力率改善は大規模な電力需要家にとっては重要な課題となっています。電力会社は一定の力率を基準にして、基本料金を割り増しや割り引きをしているためです。コスト競争の激しい民間企業にとっては電気料金を抑えることが求められるため、LED照明機器も高い力率を維持する対策が続けられていくと考えられます。

(C) nobudget LED 研究会 2014.8.18

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