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LED電球の明るさ・LED照明の明るさ

LED電球やLED照明の明るさは、白熱電球で目安としていたワット(W)数ではなく、ルーメン(lm)を使います。ルーメンは、光源から放たれたすべての光の明るさである「光束」の量を表す単位です。

読み方:えるいーでぃーでんきゅうのあかるさ・えるいーでぃーしょうめいのあかるさ

LED電球の明るさ・LED照明の明るさについて

LED電球やLED照明の明るさは、白熱電球で目安としていたワット(W)数ではなく、ルーメン(lm)という単位を使います。部屋に最適な明るさは、日本照明工業会が適用畳数の参考値を公開しています。製品を選ぶ際には明るさだけでなく、色の違いや演色性も重要な比較要素となります。

LED電球の明るさ・LED照明の明るさを示す「ルーメン(lm)」

従来型の照明器具に使われている白熱電球は、その消費電力量であるワット(W)数を明るさの目安としていました。しかし、白熱電球よりもはるかに少ない消費電力で同等の明るさを実現できるLED電球・LED照明は、ワット数で明るさを表現することはできません。それでも従来は、白熱電球の明るさを参考に「○W(ワット)形相当」という表現が使われていました。しかし、LED電球・LED照明の製品パッケージに表示されている「○W形相当」という表示がメーカーによって統一されていなかったため、同じ「○W形相当」でも明るさが異なるなど、利用者に混乱が生じました。明るさが足りないというトラブルも多発し、2012年6月には消費者庁がLED電球の明るさを誇大表示したとして、国内メーカー12社に再発防止命令を下しています。

こうした混乱・トラブルを回避するために、現在はLED電球・LED照明の明るさを表す指標として、ルーメン(lm)が使われています。これは、光源から放たれたすべての光の明るさである「光束」の量を表す単位です。業界団体の日本照明工業会(旧・日本電球工業会)では、「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」を発行し、白熱電球のワット数と同等の明るさに相当する具体的なルーメン値を示しています。

部屋の広さとLEDの明るさの関係

LED電球・LED照明では、ワット(W)ではなくルーメン(lm)を明るさの目安にしますが、これは照明器具を選ぶときにも当てはまります。従来、住宅産業や照明機器メーカーの業界では、部屋の照明として必要な明るさの目安を、一般的に「部屋の畳数×30W」という計算方法で求めていました。例えば、10畳(約17m2)のリビングルームの場合、白熱電球で300W相当の明るさが適しているということです。

LED照明が主流になると、このようなワット数計算で表示することは困難です。そこで同業界では「部屋の畳数×400lm」という計算方法を使うようになっています。上述した日本照明工業会のガイドラインでは白熱電球30W形相当=LED電球325lm以上ということになっているので、LED電球・ランプの特性を考慮してやや明るく設定されているようです。また、日本照明工業会では「住宅用カタログにおける適用畳数表示基準」において、LEDシーリングライト(引掛シーリングという天井電源コンセントに直接取り付けるタイプの照明器具)の適用畳数を設定しています。これによると、例えば6畳間は2700~3700lm、10畳間は3900~4900lmが適しているとされ、照明機器メーカーでもこれを参考に適用畳数を決めています。

オフィスの場合、フロア面積や採光設備の違いにより最適な明るさは異なるため、LED照明メーカーなどに相談することをお勧めします。ただし、一般住宅の部屋と同等の広さの会議室などでは、日本照明工業会の基準を役立てることも可能です。

LEDの明るさとともに、「色」も重要な要素

LED電球・LEDランプやLED照明を選ぶとき、明るさとともに重要なのが「色」です。従来から、蛍光灯では白熱電球に近いだいだい色の「電球色」、自然な色合いの「昼白色」、真昼の太陽光よりもやや青い「昼光色」などの色が設定されています。LED電球・LEDランプも蛍光灯と同じく、これらの色を再現するカラーバリエーションが用意されています。この色の違いは、厳密に言うと色温度の違いです。電球色の場合、色温度はおよそ3000K(ケルビン)で人に安らぎや落ち着きを与える作用があると言われています。同様に昼白色の色温度は5000K、昼光色は6700Kであり、昼光色のような青味がかった色は人に覚醒効果、緊張効果を与えると言われています。

色には、演色性という見え方に関する指標もあります。これはRaという単位で表され、100に近いほど自然の色に近いことを表します。JISの照明基準総則では、一般住宅用の照明をRa80以上にすることが推奨されています。また、レストランや衣料品店などは、Ra90以上が望ましいとされています。しかし、LED照明はもともと演色性が低く、Ra80に満たない製品も少なくありません。Raは製品パッケージに表示されていないこともありますが、自然な色にこだわる場合は必ずRaの値を確認するようにしましょう。

(C) nobudget LED 研究会 2014.8.18

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