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LEDの逆電圧

LEDは、正しい方向（順方向）に電圧をかけなければ発光しません。逆方向に電圧をかけてしまうと、LEDそのものが破壊されてしまいます。逆方向に電圧をかけることを「逆方向電圧（逆電圧）」といい、「VR」という略語を使って表現されます。

読み方：えるいーでぃーのぎゃくでんあつ
英語正式表記：LED reverse voltage

LEDの逆電圧（VR）とは

LEDは、アノード（プラス）からカソード（マイナス）に対して正電圧を加えて発光させます。正しい方向（順方向）に電圧をかけなければ発光しないばかりか、カソードからアノードへ逆方向に電圧をかけてしまうと、LEDそのものが破壊されてしまいます。
逆方向に電圧をかけることを「逆方向電圧（逆電圧）」といい、「VR」という略語を使って表現されます。VRの値の単位は、V（ボルト）です。

LEDはこの逆電圧の最大定格値が3.5～5V程度と、その耐性は一般的なダイオードよりも非常に低いのが特徴です。この定格値を超えてしまうとLEDが壊れるため、直流電源ではアノードとカソードを間違えて接続しないように注意しなければなりません。逆電圧がかかる交流電源でLEDを使用する場合、LEDと並列に逆方向のダイオードを接続して逆電流がかからないようにしたり、AC/DCコンバーターによって交流を直流に変換したりする必要があります。

なお、アノード（プラス）からカソード（マイナス）に対してかかる電圧は「順方向電圧（順電圧）」といい、「VF」という略語を使って表現されます。VFの値の単位もVです。LEDは一般的なダイオードよりも順電圧が高く、その値はLEDの発光色ごとに異なる材料（複数の元素からなる化合物）によって決まります。赤色LED、橙（だいだい）色LED、黄色LED、緑色LEDは2.1V程度、青色LEDや白色LEDは3.5V程度です。LED電球の内部に使われているLEDには、それぞれ順電圧（VF）と逆電圧（VR）の最大定格値が決められおり、その値は製品によってばらつきがあります。LEDを使ってオリジナルの照明器具を自作する場合は、VFとVRの最大定格値に留意して回路を設計します。