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LED・LED電球のワット数(W)

従来の電球や蛍光灯は、消費電力量を示すワット数(W)が明るさの目安となっていました。しかし、LED・LED電球のワット数は、従来の電球・蛍光灯に比べて非常に少なくなります。そこで、明るさを表す時には「○ワット(W)相当」といった表示や、ルーメン(lm)で明るさの目安を示すようになっています。

読み方:えるいーでぃー・えるいーでぃでんきゅうのわっとすう

LED・LED電球のワット数(W)とは

LED・LED電球の消費電力量を示すワット(W)数は、同等の明るさの従来の電球に比べて非常に少なくなります。従来の照明はワット数を明るさの目安にしていましたが、LED・LED電球では、「40ワット(W)相当」「100ワット(W)相当」「200ワット(W)相当」といった表示をしたり、実際の明るさの指標となるルーメン(lm)で表示されます。

消費電力を示す単位「ワット(W)」

ワット(W)とは、電気機器が稼働する際に使われる電気エネルギーの量、すなわち消費電力を示す単位として使われます。白熱電球を利用した照明器具の場合、このワット数が明るさの目安になっていました。しかしLED・LED電球の場合、白熱電球よりも低い消費電力で同等の明るさを実現することができ、明るさはルーメン(lm)で表すようになりました。LED照明が省電力だと言われる理由は、ここにあります。

白熱電球・蛍光灯とLED電球・LEDランプのワット数(W)比較

従来型の照明に使われている白熱電球や蛍光灯とLED電球・LEDランプは、どのくらい消費電力(ワット数)が違うのでしょうか。例えば、40W型の白熱電球は、点灯するのにおよそ40Wの電力を消費します。一方、40W型とほぼ同じ明るさを実現する430ルーメン(lm)のLED電球では、わずか5.8Wの消費電力しか必要ありません(大塚商会「FAWOO LumiDas-B5.8W」の場合)。LED電球の消費電力は、白熱電球に比べて6分の1以下ということになります。

また、同じく40Wの消費電力の蛍光灯と比べてみると、蛍光灯タイプのLEDランプの消費電力は14.7~25W(大塚商会「FAWOO LumiDas-F」の場合)です。白熱電球に比べて消費電力の低い蛍光灯との比較では、消費電力がおよそ半分程度ですが、それでも大きな省電力効果が得られます。

業務用の大規模な照明の場合では、さらに大きな効果があります。例えば、大塚商会が東京・新宿区に設置した広告塔の場合、従来の蛍光灯では99.3kWの消費電力に対し、LED照明では60.7kWで約61%の節電になります。

明るさの指標は、「○W相当」から「ルーメン(lm)」へ

消費電力の差、つまり節電効果がLED電球の大きな特長であるため、当初のLED電球では、「40ワット(W)相当」「100ワット(W)相当」「200ワット(W)相当」といった「○ワット相当」という表示が一般的でした。ところが、○W相当という表示を参考にして取り付けたLED電球が白熱電球よりも暗く感じることがありました。これは、LED電球の特性によるものです。LED電球は、特定方向だけに光が送られるものが主流のため、ダウンライトやスポットライトのように、光が広がる必要性の低い照明器具に取り付ける際には、白熱電球よりも少ない全光束(ルーメン)で同等の明るさが得られますが、逆に、空間全体を照らす照明器具に取り付ける場合は、LED電球の全光束が白熱電球以上の全光束でなければ、同じ明るさが得られないのです。

このように、LED電球製品パッケージに表示されている「○W相当」よりも暗いというトラブルが多発したために、消費者庁は景品表示法の「優良誤認」に該当すると判断し、2012年6月に国内LEDメーカー12社54製品に対して再発防止を含む措置命令を下しました。同時に消費者庁では、これからLED電球を買うときにはワット数ではなくルーメン(lm)を参考にしてほしいと強く訴えています。なお、日本電球工業会の「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」では、「白熱電球30W形相当=LED電球325ルーメン(lm)以上」「白熱電球100W形相当=LED電球1,520ルーメン(lm)以上」といった具合に、白熱電球のワット数と同等の明るさに相当するルーメン値が示されています。

(C) nobudget LED 研究会 2014.8.18

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