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ERP導入・運用の費用感
気になるERPパッケージの導入費用。それはシステムに対する企業の考え方次第で大きく変わってきます。
カスタマイズ次第で導入費用は千差万別
ERPの導入費用は千差万別です。売上や従業員数が同規模の企業を見比べても、業種やIT投資への考え方によって大きな開きがあることが一般的です。
ERP導入にかかる費用の内訳
ここでは費用の内訳を簡単に見ていきましょう。まず必要になるのはERPライセンスの費用やサーバーなどのハードウェアの費用です。それに加え、導入するERPと業務とのフィット&ギャップや、本稼働までの検証作業、操作教育といった導入サポートに関する費用が必要になります。
ERPパッケージに大規模なカスタマイズを行う場合、導入コストはさらに跳ね上がり、ERPパッケージ価格の数倍~10倍以上の費用が必要になることも珍しくありません。ERP導入コストが千差万別である一番の理由もそこにあります。
カスタマイズを行う際の検討項目
カスタマイズを行うかどうかは、人件費削減などの導入による効果とカスタマイズ費用とを天秤(てんびん)に掛けて判断することが一般的です。
- ソフトウェアのライセンス費用(利用規模によって変わる)
- サーバー費用(オンプレミス、データセンター利用、新たなネットワーク機器など)
- 導入サポート費用(フィット&ギャップ、データ移行、教育など)
- カスタマイズ費用(オリジナル帳票、システム連携など)
- 保守料(サーバーやネットワークの保守、システム運用保守など)
まとめ
- ERP導入は、カスタマイズが必要になることが少なくない
- カスタマイズの規模によって、導入費用は大きく変わる
- カスタマイズの有無は費用対効果で判断