ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
世界に挑むものづくり企業
マーケットを世界に広げ奮闘している製造業に「自社のつよみ」「ものづくりのこだわり」「海外進出に向けた取り組み」を聞きました。
世界に挑むものづくり企業 紹介
株式会社大栄製作所
世界的なコスト競争が激しさを増すなか、日本のものづくり企業は生き残りをかけて新たな変革を迫られています。自動車部品のプレス加工を手がける大栄製作所は、創業60年を誇る老舗メーカー。作業の難しい厚板の加工を得意としながら、金型の設計・製作、リバースエンジニアリング(注)にも取り組んでいます。同社は今年4月にメキシコ法人を設立し、北米市場への足場を構築。代表の大谷氏に、事業継続のポイント、今後のビジョンを聞きました。
(注) リバースエンジニアリングとは、製品を解体・分解して仕組みや構成部品、技術要素などを分析してあきらかにすることです。大栄製作所は破損した金型や部品をデータ化するだけでなく、実際に復元することもできます。
オーパック株式会社
小型精密モーターの心臓部品「カーボンブラシ」。約10社の主要メーカーが世界シェアをわけあうニッチ市場において、日本企業が高い評価を得ています。この分野で55年の社歴をもつオーパックは、独自カーボン材料の開発と極小部品の製造に成功し、顧客の信頼を獲得。多分野の製品に部品を提供し、約40年もの間、黒字経営を継続しています。その理由やグローバル戦略について、現社長の境氏と前社長の馬場氏(現:監査役)に聞きました。