ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
dotDataシリーズで実現するAI分析への道
データ分析の分野においてAI活用を目指す際には、いくつかのステップアップごとに分けて取り組むことで自然とデータ活用が定着していくと考えられます。大塚商会の「dotData」関連サービスを活用することで、実現が可能です。
目次
AI分析の流れ
[Step 0]AI分析を活用することへのイメージをする
「dotData」をはじめとするAI分析プラットフォームがリリースされしばらく経ちますが、AI分析ツールを活用していない企業はまだまだ多くあります。以前に比べAIは身近なものとなりましたが、実際に活用を考える際、そのイメージができないケースも多いでしょう。
ここでは「dotData」をはじめとする分析AIをベースに、AI活用のイメージをしてみましょう。
「AIはなんでも屋ではない」が前提
AIといってもできることは幅広く、総括してしまうとなんでもできてしまうように見えることがあります。
しかし実態は、「●●ができるAI」「■■ができるAI」「▲▲ができるAI」とそれぞれ別です。AIは学習を必要とするため、学習した事柄に関しては回答を導き出すことができますが、学習していない事柄に関しては何もできません。そして、一つのモデルにつき一つの学習内容となるため、「●●も■■も▲▲もできる」というAIのモデルはなく、「●●ができるAI」「■■ができるAI」「▲▲ができるAI」を組み合わせて活用する形になります。
一つの作業をAIに任せる
つまり、AIを活用するということは、「何か一つの作業をAIに任せる」というイメージです。音声をテキスト化する作業をAIが代行しますし、英語を日本語にする作業をAIが代行します。また、来月どれくらいのコーヒーが売れるかを予測する作業をAIが代行したり、売上向上のためにどのような活動をするべきかを分析する作業をAIが代行したりします。
AI活用を検討する際は、「属人化してしまっている作業」や「大変だから諦めている作業」をリストアップし、費用対効果や業務効率化の観点から優先順位を検討し、PoCで検証していくことをおすすめします。
[Step 1]AI分析が可能なデータが揃っているか確認
AI分析をするためには分析のための複数のデータが必要です。またAIに分析を任せる際には教師データと呼ばれる「何が成功(良い)」で「何がダメ」ということを教える必要があります。
AI分析を前提として社内のデータを確認することが第一歩となります。
データアセスメントサービス
大塚商会では、お客様のデータをお預かりしAI分析が可能か否かを調査する「データアセスメントサービス」を提供しています。
データアセスメントサービスでは、お客様の保有するデータの分布状況や欠損地・外れ値などの状態の確認をはじめ、データの動向を確認し、PoCへ移行可能かどうかを評価しレポートを提供します。
[Step 2]PoCの実施
データが揃ったらいよいよAIによる分析の開始です。社内にあるデータを活用しAIが期待する分析結果を導き出すことができるかの確認をします。
PoCの実施は非常に重要なステップです。AIによる分析がうまくいくケースもあれば、うまくいかないケースもあります。分析精度が十分でない分析結果を元に行動をしてしまうリスクを排除するために、PoCを実施することをおすすめします。
PoCフェーズ支援サービス
PoCフェーズ支援サービスでは、要件に基づきAIモデルを生成し、検証・評価を行います。
大塚商会のPoCフェーズ支援サービスでは、お客様からデータをお預かりし、大塚商会の保有する「dotData」環境を使用しAI分析を実施するため、お気軽にAI分析のPoCを実施いただけます。
[Step 3]実装・運用、または構築フェーズ
PoCより十分な制度の分析結果が得られることが判明したら、その分析データを活用するフェーズとなります。大塚商会では二つのパターンでのAI分析データの活用方法を提供しています。
(1)分析結果だけ必要な場合:「dotData AI分析サービス」
PoCで作成したモデルを保管し、大塚商会が分析作業の代行をします。分析結果・レポートを提供します。
「dotData AI分析サービス」をご活用いただくメリットは、AI分析環境の構築が必要ないため、ライセンス費用や設備費用が不要な点が挙げられます。ただし、最新の分析結果は分析レポートにまとめて提供しますが、「自社でどんどん分析を実施したい」というお客様には向きません。
(2)自社でAI分析を進めたい場合:「dotData Lite」
資金的、また人材的に余裕がある場合は、AI分析プラットフォームを自社で環境構築する方法があります。そこまでの投資が難しいという企業様向けには、大塚商会保有の「dotData」ライセンスを最小構成でご利用いただける「dotData Lite」というオリジナルサービスをご提供しています。
大塚商会のAI分析トータル支援 ~dotData × 大塚商会
大塚商会では、AI活用における目的の設定、利用データの調査、PoC、実装まで、一気通貫でサポートします。当社のデータサイエンティストがアセスメントサービスにてデータの有効性やデータの加工を行い有効性を確認するため、PoC実施においてお客様にて特別な作業は必要ありません。
AI活用においてつまづきやすいポイント
AI活用において、つまづきやすいポイントを整理します。
分析を行う部署と、分析結果を扱う現場とのコミュニケーションギャップがある
AIが精度の高い分析を行ったとしても、そのデータを活用する現場の要望に沿うものでないと、活用自体が難しくなります。AIに分析を実施させることで、さまざまな知見が得られ非常に興味深いものではありますが、本来の目的である業務の効率化や属人的ノウハウの置換など、活用することを前提に各部署とのコミュニケーションのうえ、AI分析を実施していく必要があります。
そもそもデータを活用する習慣、企業文化がない
AI分析によって得られる知見は、あくまでもデータ分析によるものです。そもそもデータを活用する習慣や文化がない場合、AIが精度の高い分析を行ったとしても、そもそもそれらデータが活用されることは難しいです。
企業運営、また業務遂行のためにデータの活用は欠かせないものです。DXという言葉が浸透していく中、データ分析やデータ活用に関する情報が以前にもまして増えています。当社での経験を踏まえデータ活用における課題を紹介します。
AI活用については大塚商会にお任せください
大塚商会のAIソリューションは、業務の効率化、コスト削減、そして新たなビジネスチャンスの創出に貢献します。例えば、データ分析を通じて市場のトレンドを予測し、最適な意思決定をサポートします。
大塚商会は、お客様のニーズに合わせカスタマイズしたAIソリューションのご提供が可能です。導入から運用、そして保守まで、一貫したサポート体制を整えていますので、安心してお任せいただけます。AIの導入に関するお悩みごとやお見積りは、ぜひ大塚商会にご相談ください。