ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
運送業の人で確保について~求人の工夫~
ネット社会の現代において「ネットでつながれない会社、見えない会社」=「危ない会社」と思わる傾向もあるようです。まずは、自社ホームページ開設し、伝えたい情報の掲載検討を試みてはいかがでしょうか。
求人募集の工夫
自社ホームページの開設
新聞への求人広告やハローワークでの求人申し込み等はすでに取り組んでおられることと思います。ただ、これらの媒体は、記載できる情報が少なく、求職者にとっては情報不足です。結局給与などの待遇のみが重視される傾向にあります。
また、進む業界の高齢化に歯止めをかけるべく、若年層の求人を獲得したいとお考えと思います。しかし、この層は、新聞をほとんど見ない傾向にあるようです。それにかわり、この年代が利用しているのは、やはりネットになります。ネット上での比較・検討行動が非常に活発化しています。
貴社では自社のホームページ(以下、HPと記載)をお持ちですか?
最近では多くの企業が、自社のHPを立てています。「ネットでつながれない会社、見えない会社」=「危ない会社」と思わる傾向もあるようです。
まずは、自社HPの開設を検討しましょう。HPならば、伝えたい情報を思う存分掲載することが可能です。
自社ホームページ開設における検討事項
自社のHPを開設する上で検討しなければならない点をいくつか。
- 現在情報の閲覧媒体は、スマホが主流となっています。スマホ向けのページの作成は必須といえます。
- HPを開設するだけでは、求人は来ません。他媒体からの誘導、リスティング広告なども検討しましょう。
- 動画掲載のHPは、非掲載のHPに比べてよく見らえる傾向があるようです。
- 社長のインタビューや、先輩からのコメントなどを動画でアップしてみるのもよいと思います。
- 社内イベント、研修、全社会議、全体朝礼、ドライバーミーティングなど、社員間のコミュニケーションが活発であることもアピールしましょう。これにより「一人でいるのが好きだからドライバーをやりたい」という人が応募しづらくなります。就業後の定着率にも影響がでます。
若い人の情報収集媒体は、今ではほとんどがスマートフォン(スマホ)です。企業を紹介されたのち、スマホで紹介された企業を調査するのは今となっては普通のことで、そこでしっかりと企業の良さをお伝えすることが、求人の第一歩となります。
いかがでしょう。一つでも参考になるものがあれば一度お試しいただければと思います。
今回は人材の確保についてお話いたしました。人材は確保するだけでなく、定着してこそ企業としての力が付きます。求人募集と合わせて、魅力的な職場環境つくりに取り組み、離職防止を実現していくことが理想です。次回は運送業における離職防止策についてお話します。
運送・物流(ロジスティクス)システム・ソリューション
ロジスティクス(運送・物流業)に関連する基幹業務システムをはじめ、業界注目の話題や、実際にシステムを活用して効率化を図られている導入事例などをご紹介します。