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デジタルインボイス
本ページでは、インボイス制度(適格請求書等保存方式)や電子帳簿保存法改正に合わせて、今後普及が進んでいくデジタルインボイスの概要や実現方法などについて解説します。
- * 本ページは2024年11月時点の情報を掲載しています。
電子インボイスとデジタルインボイスとの違い
2023年10月からインボイス制度が施行され、受領した適格請求書(インボイス)の適正性の確認など、経理担当者を中心に各企業の業務負担が増えています。また、2024年1月からは、PDF等電子データで受領したインボイスを紙に印刷して保存することが禁止となり、電子帳簿保存法の要件に沿った保存が必要となりました。DX実現に向けて業務のデジタル化も進められており、インボイスについても、送付・受け取りから、前後の業務処理もデジタル化による効率化が求められています。インボイスに関連して「電子インボイス」と「デジタルインボイス」という用語がありますが、同じ言葉のようで実は意味合いが異なります。
- 電子インボイス
- インボイス(適格請求書)を電子化したもの。
PDFやメールなども含んだ電子データ全般を指し、多くはメール送信や転記などの手作業が残り、送信ミス・入力ミスなどを招く恐れがあるため、対策が必要。 - デジタルインボイス
- 世界的な国際規格Peppol(ペポル)をベースとして標準化され、構造化された電子インボイスのこと。
人が見やすい書類イメージの電子データではなく、コンピューターで処理しやすい構造のものをいい、業界を超えて規格化が進められているXMLが主流となっている。
「デジタルインボイス」は、インボイスの送受信からその前後の業務処理までを一連の操作で完結でき、大きく業務改善に貢献できるものです。現在、官民連携して「デジタルインボイス」の普及・定着に取り組んでいます。欧州をはじめとした30カ国以上で使われている国際規格「Peppol(ペポル)」をベースに日本のデジタルインボイス標準仕様「JP PINT」が策定され、業務ソフトなどは「JP PINT」に適合する「デジタルインボイス」対応が進められています。「JP PINT」が採用されたシステム同士なら、システムの差異を意識することなくやりとりが可能です。
デジタルインボイスの導入によるメリット
デジタルインボイスの導入によるメリットは以下のとおりです。紙のインボイス発行時に必要な作業が不要となり、業務の自動化・省力化が期待できます。デジタル化の波に取り残されないよう、今から準備を進めましょう。
データ処理の統一
あらゆる企業間で、同一規格のデジタルインボイスを交換することにより、システムのデータ連携がスムーズになります。
請求回収・支払業務の効率アップ
デジタルインボイスにより、請求から支払まで一連のバックオフィス業務が自動化でき、人的ミスも軽減されます。
より安全なデータ交換
デジタルインボイスの送受信では、大切な情報の流出を防ぐための措置や発信者の特定など、データの真正性が確保されています。
ペーパーレスによるコスト削減
紙代やトナー代などの印刷コスト、郵送代などの配送コスト、保管場所の賃料といった保管コストなど、各種コストを削減できます。
「DX統合パッケージ」で実現するデジタルインボイス
企業のDX推進の基盤づくりを支援する「DX統合パッケージ」がNECの「KMD Connect」と連携することで、請求書の発行側は印刷・封入・発送作業の負担を軽減できます。また、受領側は受け取った請求書が適格請求書の要件を満たしているかのチェックが不要となり、さらに業務システムへ連携できることで受領からデータ登録・保存までの業務工数を削減することができます。さらには、全銀EDIシステム「DI-ZEDI」と連携することで、受領した請求データと支払予定との自動突合、発行した請求データと入金データとの自動突合が可能になり、経理業務の負担も大幅に削減することができます。
- 受領
- 「KMD Connect」で受信したPeppol形式の請求データを「DX統合パッケージ」上で請求書フォーマットに変換し、ビューアーで閲覧。さらに仕入データや仕訳データへ連携することができます。
- 発行
- 「DX統合パッケージ」で作成した請求データは「KMD Connect」と連携し、国際規格のPeppolネットワーク経由で得意先に配信できます。
- 保存
- 受領および発行した適格請求書は「DX統合パッケージ」内のドキュメント管理に自動保管され、電子帳簿保存法に則った管理も可能です。
- 支払消込
- 全銀EDIシステム「DI-ZEDI」と連携することで、デジタルインボイスと支払予定データとをシステム上で自動突合し、支払額を確定します。目視での突合や支払額の手入力の手間を削減できます。
- 入金消込
- 全銀EDIシステム「DI-ZEDI」と連携することで、入金データに含まれるインボイス番号をキーに、回収残と入金データとを自動突合した結果を確認できます。
- * 「KMD Connect」に関しては以下を参照ください。
デジタルインボイスサービス「KMD Connect」(NEC Webサイト)
デジタルインボイス 発行・保管
「SMILE 販売」ではデジタルインボイスの受領・発行・保管を行えます。取引先ごとの発行方法を意識することなく一元的に発行でき、選別の手間やミスを低減します。受領・発行したインボイスは電子帳簿保存法に対応した形式で自動的に保管をすることも可能です。
デジタルインボイス 受領・保管
「SMILE 販売」「SMILE 会計」ではデジタルインボイスの受領を行うことが可能です。受領したデジタルインボイスの内容に応じて、自動的に適切な担当者にデータを振り分けることができます。
「DI-ZEDI」を活用した入金・支払消込
全銀EDIシステム「DI-ZEDI」と連携することで、デジタルインボイスで受領した請求データと支払予定との自動突合、発行した請求データと入金データとの自動突合が可能になり、経理業務の負担も大幅に削減することができます。
- * 上記は「SMILE 販売」の例ですが、「SMILE 会計」の回収管理オプションや支払管理オプションでも同様のことが行えます。
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