建設業者2,000社以上と商談したベテラン担当者のSIerが語る! いかした建設業 建設業の10年後

日本建設業連合会が発表した市場予測で、建設投資額は今後10年で増加する見込みですが、深刻な人手不足の問題があります。しかし、若手労働者の確保に少し光が見えてきたかもしれません。

建設業の10年後

建設業の10年後

建設投資額は10年で増加も人手不足の問題は深刻

日本建設業連合会(日建連)が発表した市場予測の資料を見ました。建設投資額は、2025年度の68.5兆円から2035年度には84.3兆円へと増加する見込みだそうです。

2015年当時に予測した2025年度の建設市場規模は、東日本大震災の復興需要や民間設備投資の回復もあり、おおむね正確だったという評価でした。

微増と微減のグラフ

ということは、統合型リゾート(IR)開発(夢洲)やリニア中央新幹線プロジェクト・国土強靱化(きょうじんか)計画などもあり、これも確度の高い予想かと思います。しかし、問題の人手不足は予想以上に深刻で、必要技能労働者が393万人に対して、今のままだと129万人不足するそうです。若手労働者の確保が急務です。

参考:「スマートなけんせつのチカラで未来を切り拓く -建設業の長期ビジョン2.0-」(一般社団法人 日本建設業連合会・PDF)

なりたい職業に「大工・職人」がベスト10に入り

そういえばひと昔、小学生男子のなりたい職業で「大工・職人」が常にベスト10の常連でしたが、最近は圏外でした。

ところが、株式会社クラレが発表した『2025年版 新小学1年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」男の子編』ではベスト10に入ったそうです。

YouTubeやテレビ番組で、DIYやリフォームをテーマにしたコンテンツを見て、職人やその道具のかっこよさがうけているようです。最近のなりたい職業の常連であるユーチューバーのおかげですね。

5人戦隊

参考:『2025年版 新小学1年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」男の子編』(株式会社クラレ)

3K(キツイ・汚い・危険)といわれた建設業も、新3K(給与・休暇・希望)となり、昨今は新たなK(かっこいい)が加わり4Kとなりました。この10年でさらなる“K”が加わるかもしれません。五つ目のKは「感動」でしょうか?

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