第13回 パッケージソフトウェア品質認証制度 第一号認定製品決定

制度が2013年6月12日(水)より正式にスタートしたと報告しましたが早くも第一号の認定製品が7社8製品決まりました。
この中には大塚商会のメインであるSMILEシリーズのBS販売管理(申請者は株式会社OSK)も含まれています。
詳しくはPSQホームページへ(http://www.psq-japan.com/)

ようやく第一号が認証されたことで制度が一巡したことになります。
制度がスタートしたということは子供が生まれたと同じことで、大変なのがこれからです。いかに継続して大切に成長させることです。
それには品質を研究している我々ですからまずは全体の「振り返り」を行いました。
制度の運営に関しての問題点や改善点を見直します。具体的には申請してくれた企業にアンケートをお願いしました。
申請資料の作成の負担度合いや、対応した評価機関それに認定事業を行った協会に関する質問を行いました。
また、評価機関を集めて実際の作業を行った情報を収集し改善点を探りました。
品質で行う「PLAN DO CHECK」を実行したということです。

一般企業で不足しているのが最後のCHECKです。
特に日本人は振り返りを行うと「反省会や個人の悪者探し」となり会議を嫌がります。
改善のための会議になっていません。
もしくは責任を取らないようにと問題点を認めないという風潮があるようです。これが品質問題を隠ぺいしたり改善できない一番の問題点とご認識ください。
申請いただいた企業でも当然管理していなければいけない書類がバラバラで現地調査の際も関係書類を確認しようとすると保管場所がわからず、提示を受けるまでに数十分待つといったことがありました。
現地調査のための準備を事前にお願いしている企業でさえこうした実態がありました。
テスト関係の書類は製品の出荷がはじまったら不要と考える企業が多いようです。しかし、さかのぼってトヨタ自動車の不具合事件を思い出していただきたい。
実際は問題なかったのに報告に時間がかかっただけで公聴会に社長が呼ばれ莫大な違反金を納付したのです。

品質のポイントはここにあります。
テストを行っただけでは意味がなく、誰がいつどのように行ったかを客観的に資料で説明できなければ品質管理ができていないということになります。
それも継続して企業全体で行うことが重要です。このコラムをご覧いただいている方々が経営者もしくは管理者の立場のかたであるならば即座に社内の品質担当者に継続できているかをご確認ください。
品質マニュアルを作成しISO9001を取得し毎年更新している企業でさえ資料の管理まで継続して徹底できていない企業は多々あります。
即座に品質の見える化を証明できない企業はトラブル時に余計なコストが発生し、時間と信用を失うとお考えください。

厳しいコメントを書きましたが自分の足元も同様で、経営者の叫びは日々の業務に追われている現場社員にはなかなか届かないのが実態です。
そのために、制度に準拠させるといった方法が効率的で効果があると考えます。
このような機会がないと現場の意識も変わりません。規格や制度に合わせることは自分の会社を守る一番シンプルな方法であると思います。
申請企業の1社であるサイボウズさんの担当者が下記のつぶやきをしていましたのでご参考まで。

■サイボウズ ガルーン 3.7.0 PSQ認証を取得という話(サイボウズエンジニアのブログ Webサイト)

次回は10月24日(木)の更新予定です。

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この記事の著者

日本ナレッジ株式会社 代表取締役社長

藤井 洋一

1957年生まれ。大学卒業後、金融機関を経て27歳で創業。業種に特化したパッケージソフトウェア開発を中心にビジネス展開し、2005年からソフトウェアの品質向上の手法として、第三者検証の有効性と必要性を説き事業化。
一般社団法人 IT検証産業協会 会長
一般社団法人 コンピュータソフトウェア協会 理事兼PSQ品質基準委員会 委員長
著書:
「スポーツでの映像システム活用法」 日本文化出版
「IT検証技術者認定試験 知識試験テキスト」 BCN
日本ナレッジ株式会社

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