第107回 資格検定試験合格法

医療や介護の業界に限らずさまざまな検定試験がありますが、効率よく勉強して検定試験に合格したら、自分のキャリアップにもつながります。今回は合格する効率的な勉強方法「ステップ9」をご紹介します。

資格検定試験合格法

医療や介護の業界に限らずさまざまな検定試験がありますが、試験勉強は好きですか? もし効率よく勉強して検定試験に合格したら、自分のキャリアップにもつながり素晴らしいとは思いませんか。

私は、短大や専門学校をはじめ検定試験対策講座の講師を長年務めています。そこで、検定試験に合格する効率的な勉強方法「ステップ9」を今回はお話しします。

ステップ1:二つの勉強法を併用すべし

試験のテキストがあれば、まずは、最初から最後まで通読してください。読んでいて、ポイントだと思う箇所にラインマーカーを引きながら読み進めていきます。この時のラインマーカーの色は黄色を使ってください。

これがポイントです。通読しながら、章ごとに内容を理解する学習を同時に行っていきます。

ステップ2:インプット学習法

最後まで通読し終わったら、テキストにはポイントが黄色のラインマーカーで塗ってある状態になっています。

今度は、その黄色で塗ってある部分だけを読んでいきます。この時にラインマーカーで印を付けた内容を、覚えていきます。ステップ1での学習方法をここでも使います。ラインマーカーが引いてある箇所を、最初のテキストから順に覚えていき、章ごとに個別学習もしていきます。ラインマーカーの部分を覚えたかどうかの確認をしてください。この時に、覚えられなかった部分は、緑色のラインマーカーで黄色のラインマーカーの上に重ね塗りしていきます。同じ学習法をもう一度繰り返し、覚えられなかった箇所を、今度は青色で重ね塗りしていきます。

テキストは、黄色(1回で覚えてしまった)緑色(2回目で覚えた)青色(自分にとっては覚えにくいもの)の3色に色分けされたテキストが手元に出来上がります。自分の苦手分野も一目瞭然な自分専用のテキストが完成しました。

ステップ3:早起きは、絶対にお得です

眠いとは思いますが、朝の時間帯が一番記憶しやすいことは、科学的にも実証されています。少し早起きして勉強する時間を作ります。まとまった時間を作る必要はありません。週末に3時間勉強するよりも、毎日10分間勉強した方がはるかに記憶に残ります。

ステップ4:トリプルインプット

年齢が若ければ、見るだけで覚えることも可能ですが、年齢を重ねると、見るだけでは頭に入っていきません。

そこで、「目で見る」「声に出して口で覚える」「その声を耳で聴く」という3カ所の感覚器で覚えていきましょう。ブツブツと口に出して覚える時は、周りに人がいない場所で行ってください。変な人と思われても責任はとれませんよ(笑)。

ステップ5:過去問を繰り返せ

いろいろな資格試験にチャレンジする場合、過去問を利用して勉強する人も多いと思います。過去問を解くことは、非常に有効な勉強方法です。しかし、一度くらいでは少なすぎます。最低5回は(同じ)過去問を繰り返し、解いてください。そんなにやっても、答えを覚えてしまって意味がないのでは? と思う方もいらっしゃると思いますが、決して意味がないことではありません。

選択問題の場合、「正しいものを選べ」というパターンの出題形式では正解することも大事ですが、正解以外の誤った記述内容に着目してください。誤った記述を正しい記述内容に訂正して、その内容も理解して覚えることが重要です。

ステップ6:テキスト(本)を分解せよ

勉強するテキストが、何冊もある。一冊のテキストが厚い、重いということがあります。何冊もテキストを持ち歩いて、勉強している人を見かけますが大変です。そこで、その厚いテキスト(本)をバラバラにします。外出しなくてはならないときは、必要な「章」だけを持って外出すれば、重くて大変な思いはしなくて済みます。

「本」をバラバラにする。傷つけることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、ここは割り切って考えてください。テキスト(本)の背表紙の部分だけを切り落としてくれるサービスをしてくれる会社もあります。料金も非常にリーズナブルです。ちなみに合格したあとは、バラバラにした本を、元のようにまとめてくれるサービスもありますから安心してください。

ステップ7:暗記と記憶は違う

試験に合格するためには、「覚える」ということが重要な作業になってきます。「覚えるの苦手」という人も多いのではないでしょうか。人間は、単純でも意味のないものを覚えるのが苦手です。だから内容を理解したうえで覚えるということが大事になってきます。なるべく覚えなければいけない内容に、多くの意味を持たせて覚えるということが、コツです。

テキストに書かれてある文章を覚えなければいけないとしたら、その文章に書かれてある内容を、図や表などで表現してみる。図や表にもできないような内容だったら、無理やり意味を持たせる。年号を覚えるときに「いい国作ろう鎌倉幕府」(1192年)など語呂合わせで覚えませんでしたか。例えば、C・A・T・D・O・G (シーエーティーディーオージー)というアルファベットを2秒で覚えることができます。一つ一つのアルファベットを覚えるのではなく、CAT(猫)、DOG(犬)と覚えてしまえばいいのです。

医学部生など医学を勉強している学生たちが、ラップ調で歌って踊ってホルモンを覚える動画などもYouTubeにたくさんアップされています。

ステップ8:グラフや図の勉強方法

試験勉強の対象テキストの中には、グラフや図が挿入されているものも多いと思います。しかし、実際の試験にはグラフや図が出てこないこともあります。でも、だからといって勉強しないわけにはいかないです。そこでテキストのグラフや図の意味する事柄や、その内容をまず、書き出します。その書き出した内容こそが、覚えなければいけない内容です。

ポイントは長文で書き出すのではなく、できるだけ短文にして書き出し、覚えることです。覚えたら、グラフや図を見て、覚えた内容で、説明ができるか試してみましょう。

ステップ9:覚えたことを、人に話せ

今まで、いろいろな勉強方法をお話ししてきましたが、究極の勉強方法は、「人に教える」ことです。覚えるというインプット作業と同時にアウトプットも同時実施することでインプットした内容がさらに強く脳に刷り込まれます。人に教える行為は、自分が理解していないといけません。さらに教える人(話す相手)に理解してもらうために、教える内容を吟味して分解して、どんな順番で教えたらよいか、何か例え話はないか、この文章の内容を表や図にまとめたらよいのではないか、などなど教える側が考えます。

まさにこの考えることこそが、自分が知らないうちに勉強していることになるのです。一緒に試験を受ける仲間がいるときなどは、お互いに教え合うことをお勧めします。

合格を祈念しております。

皆さんは、どう思いますか?

次回は12月9日(水)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社FMCA 代表取締役

藤井 昌弘

1984年に医療関連企業入社。院内の各種改善活動を指導。急性期医療機関出向、帰任後、厚生労働省担当主任研究員として厚生行政の政策分析に従事。2005年退職、株式会社FMCAを設立。原価計算の導入と活用、病院移転に伴うマネジメントも実施。
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