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建設業者2,000社以上と商談したベテラン担当者のSIerが語る! いかした建設業
建設業とGDP
昨今の日本のGDPは気にかかるところですが、今回はとある商談時に話題に上がった"G・D・P"についてお話します。
建設業とGDP
AIにトランプ関税の影響を聞いてみた
世間を騒がす、トランプ関税は15%となったようです(7月28日現在)。25%から15%は喜ばしいことですが、各業界においては、いろいろな憶測が飛び交っています。そこでよく聞くGDPへの影響はどうなのかAIを使って調べてみました(かなり便利な世の中ですね)。短期的にはGDPが0.5%減少、中期的には1.2%減少と試算されています。大きいのか小さいのか、雲の上の話で私には分かりません。
GDPとは、英語の「Gross Domestic Product」の頭文字をとったもので日本語では国内総生産と呼ばれます。一定期間内に国内で生み出したモノやサービスの付加価値の合計額で、簡単にいえば、日本国内でどれだけ“もうけ”が出たのかを知ることができ、国の経済状況を把握するための代表的な指標の一つです。
義理と度胸とプレゼントと
ある社長と商談時にGDP(国内総生産)の話となり、その会社では、「義理(G)と度胸(D)とプレゼント(P)」と言っていました。“G”は関係各者との約束をしっかり守る。“D”は一時の利益に踊らされることなく、真摯(しんし)に仕事に取り組む。“P”は贈り物で強固な人間関係をつくるとのことでした。最後の“P”がとても興味深い内容でした。
当時、ある入札に参加した際になんとか点数を上げるため、市の「里親制度」に参加したそうです。社会貢献は点数になるそうで、「初めは点数稼ぎの参加だったが、子供たちがかわいく、本業と同じく親身に取り組んだ」と言っていました。この日は、その子供たちの卒業式で商談も早々に切り上げとなりました。この会社のGDPは成長し続けることでしょう。
ちなみに私の学生時代は、GNP(国民総生産)(注)のことを「義理(G)と人情(N)とプレゼント(P)」なんて言っていました。
- (注)GNP(国民総生産)は「Gross National Product」の略で、ある国民によって国内外問わず一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額。
この記事の著者 プロフィール
大塚商会で、建設業にたずさわり、20年。当初、製造業・ビルメンテナンス業も兼任しましたが、建設業のみ担当は15年この間いろいろな方とお会い、興味あるお話を伺いました。思い起こせば、建設業の訪問は、2,000件を超えました。
本来SIerのマーケティング本部(私の立場)としては、製品開発にお客様の意見を反映し他社製品と差別化をはかり、営業部門へ販売促進策提案するのが本文でありますが、せっかく、いろいろと「気付き」を教えてくれた建設業のお客様に、SIerとして心に残ったエピソードをお話したいと思います。もちろん、プロの皆様には、意に反していることも多々あるかと思いますが、そこは、しがないSIerの「建設業の与太話」として読んだもらえれば最高でございます。