第66回 新型コロナウイルスの感染拡大で急速に進むテレワーク! 始めて分かった三つの課題とは?

新型コロナウイルス感染症が、日本だけでなく世界各地で猛威を振るっています。これ以上の感染拡大を防ぐため、国内企業はテレワークや時差出勤などの取り組みを開始しました。実施した企業からは、テレワークで生産性が上がったという声が多い中、一方では新たな課題も見えてきました。

新型コロナウイルスの感染拡大で急速に進むテレワーク! 始めて分かった三つの課題とは?

いざ、始めてみて分かった業務上の課題

アドビシステムズが調査した結果(注)によると、

テレワークを実施して、自身の生産性は上がったと思うかを聞いたところ、86.4%のビジネスパーソンが、生産性が上がったと感じている。

と回答しました。さらに、

テレワークの経験者に今後、定期的にテレワークを実施したいかを聞いたところ、「積極的に実施したい」が52.6%、「どちらかというと実施したい」が40.6%と合わせて93.2%が今後も継続的に実施していきたいと回答しました。

一方で、同調査から「テレワークを始めてみて分かった業務上の課題」も明らかになりました。

最も多かったのは「会社にある紙の書類を確認できない(39.6%)」、次いで「プリンターやスキャナーがない(36.2%)」「自分以外の仕事の進捗が把握しづらい(35.0%)」。

となりました。

中でも上位の二つに関しては、「ペーパーレス化」の実現とその運用の定着により、大方解決できる課題であるといえるでしょう。

  • (注)出典:『アドビ「テレワーク勤務のメリットや課題に関する調査結果」を発表』より引用

ペーパーレス化は、テレワークの前提条件

テレワークを実施するうえで前提条件となるのが「ペーパーレス化」です。ペーパーレス化とは、その名のとおり紙をなくすことを意味しており、ビジネスにおけるあらゆる文書を紙に印刷することなく、電子化して活用することをいいます。

さまざまな業務を紙で運用している場合は、その紙があるオフィスに出社しなければ、基本的に仕事ができません。そこで、仕事に必要な書類や資料を紙ではなく、ペーパーレス化してサーバーなどに保存し、かつ外から社内に接続できる仕組み(リモートアクセス)を用意すれば、いつでも・どこでもPCで閲覧・作業できるようになります。

テレワーク経験者の6割以上が、書類や捺印対応でやむなく出社経験ありという実態もあります。ペーパーレス化は、テレワークの前提条件です。

チェック!

紙での運用を見直しませんか?

関連するページ・著者紹介

この記事のテーマと関連するページ

ERPを使いこなすための「IT環境」入門

ERP(基幹業務)システムを稼働させ、導入成果を確実に上げていくためには、サーバー機器やクライアント端末などの各種ハードウェアやネットワーク、そしてセキュリティ対策などのIT環境が必要になります。ここでは、ERPを利用するために不可欠なIT環境、ERPをさらに活用するためのIT環境という二つの方向から、ERPの安定稼働に求められるIT環境を考えていきます。

この記事の著者

株式会社大塚商会 マーケティング本部

井川 雄二

1997年 大塚商会入社。主に複合機をお客様に提案する営業担当から始まり、現在はその経験を生かしてマーケティング本部として営業支援を行っている。ITにまつわる情報収集に長けており、全国各地のイベントでは年間数十回のセミナー講演を実施し、その情報を余すことなくお客様に伝えている。その講演内容がとてもわかりやすいと評判。

■ 「まちでん」とは
「街の電器屋さん」の略称。大塚商会は、地域に密着し、お客様の要望にきめ細かく対応する 「街の電器屋さん」になることを目指しています。その一環として、マーケティング本部ではIT情報紙「まちでん便り」を毎月発刊。営業・エンジニアがお客様へお届けしています。

公式Facebookにて、ビジネスに役立つさまざまな情報を日々お届けしています!

お仕事効率研究所 - SMILE LAB -

業務効率化のヒントになる情報を幅広く発信しております!

  • 旬な情報をお届けするイベント開催のお知らせ(参加無料)
  • ビジネスお役立ち資料のご紹介
  • 法改正などの注目すべきテーマ
  • 新製品や新機能のリリース情報
  • 大塚商会の取り組み など

ページID:00231022