第3回 今すぐ始める令和3年介護報酬改定BCPの対応!~その3~

令和3年介護報酬改定では、3年間経過措置はありますが、業務継続に向けた取り組みの強化として、全ての介護サービス事業者を対象にBCP(業務継続に向けた計画などの策定)研修の実施、訓練・シミュレーションの実施などが義務付けられました。第2回に続き、BCPへの取り組みについてお伝えしていきます。

今すぐ始める令和3年介護報酬改定BCPの対応! ~その3~

前回に続き、BCPへの取り組みについてお伝えしていきます。

令和3年介護報酬改定では3年間経過措置はありますが、業務継続に向けた取り組みの強化として、感染症や災害が発生した場合であっても、必要な介護サービスが継続的に提供できる体制を構築する観点から、全ての介護サービス事業者を対象にBCP(業務継続に向けた計画などの策定)、研修の実施、訓練・シミュレーションの実施などが義務付けられました。
そこでBCP(業務継続に向けた計画などの策定)にあたり、ご留意いただきたい事項を計5回に分けてご紹介しています。

第3回として現時点においての具体的な導入事例(どのような被災想定のもと、何をどのように準備しているか)を見ていきます。

社会福祉施設等の非常災害対策などについて

非常災害対策等について

1.社会福祉施設等の被災状況の把握など

災害発生時には、ライフラインの確保、必要な物資の供給、被災施設の早期復旧など、必要な措置を速やかに講じていくことが必要です。そのためにも可能な限り迅速な情報収集が重要ですので、あらかじめ被災状況の把握方法などについて確認し、定めておく必要があります。

2.社会福祉施設等の土砂災害対策・津波対策の徹底について

近年の大規模災害の発生などを踏まえ、洪水などの浸水想定区域内、土砂災害警戒区域内、津波災害警戒区域内にある施設などについては、「避難確保計画」の作成および避難訓練の実施が義務付けられています。

3.社会福祉施設等における事業継続計画(BCP)策定について

災害時の事業継続のために「事業継続計画(BCP)」を策定しておくことが有効です。行政支援開始の目安である被災後3日目まで自力で業務継続するための備蓄をしておきます。
可能であれば7日分ほどの備蓄を考えてください。
被災時には、適宜、電源車や給水車の支援要請を検討してください。また、医療的配慮が必要な入所者などについては、必要に応じ協力提携病院などに一時避難を依頼できるよう平時から連絡調整などを行ってください。

社会福祉施設等における事業継続計画(BCP)策定

社会福祉施設等においては、災害や感染症などにあっても、最低限のサービス提供を維持していくことが求められており、事業の継続には、事業継続計画(BCP)の策定が有効とされています。このたび、厚生労働省から同計画の策定依頼と計画策定に係るガイドラインなどの提供がありました。社会福祉施設などにおいては、下記事務連絡などを参考に同計画の策定を各自治体から社会福祉法人などに依頼を行っています。

介護保険施設・事業所における業務継続計画(BCP)作成支援に関する研修について(令和3年2月26日付け厚生労働事務連絡)
介護施設・事業所における業務継続計画(BCP)作成支援に関する研修

介護施設・事業所における業務継続ガイドライン等について(令和2年12月14日付け厚生労働省通知)
介護事業所等向けの新型コロナウイルス感染症対策等まとめページ

介護施設・事業所における業務継続計画(BCP)ガイドライン(令和2年12月11日厚生労働省老健局作成)
介護施設・事業所における新型コロナウイルス感染症発生時の業務継続ガイドライン

社会福祉施設等における事業継続計画(BCP)の策定について(令和2年6月15日付け厚生労働省事務連絡)
社会福祉施設等におけるBCP様式および解説集

災害対応マニュアルより

食料などの備蓄については各施設にて、下記のとおり対応・配備しましょう。

配備の範囲

入居系サービス(SS・GH・有料・サービス付高齢者住宅)の定員数分

配備方法

入居者1人あたりの1日分の備蓄量目安

  • ペットボトル水2リットル
  • 缶詰またはレトルト食品3個
    【缶詰】いわし缶・さんま缶・さば缶など
    【レトルト】カレー、ハヤシ、牛丼、肉じゃが、中華丼、おかゆなど
  • 紙食器、紙コップ、使い捨てはし、スプーン・フォーク

上記内容を、2日分以上用意(最低限2日分、倉庫などの保管場所の余裕に応じて3日分以上が望ましい)。

  • * 賞味期限到来前に通常食材としての使用を行うこと。

食料・水以外の主な備蓄品、災害時必要品

区分品名
調理器具カセットコンロ、コンロ用ボンベ、紙食器、はし
医療備品消毒薬、胃腸薬、傷薬、鎮痛剤、ガーゼ、包帯、脱脂綿、ばんそうこう、はさみ、体温計
情報機器携帯ラジオ、メガホン、携帯電話充電器(電池式)
生活用品懐中電灯、電池、ローソク、ライター、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、ポータブルトイレ、紙おむつ、生理用品
防寒具使い捨てカイロ、石油ストーブ、灯油、毛布
安全用品防災ずきん
作業機械かなづち、のこぎり、くぎ、スコップ

備蓄した食料や医薬品が有効期限切れにならないよう、備蓄品リストを作成し、定期的に在庫チェックを行ってください。

次回は1月20日(木)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社ねこの手 代表取締役

伊藤 亜記

短大卒業後、出版会社へ入社。
祖父母の介護と看取りの経験を機に、社会人入学にて福祉の勉強を始める。
98年、介護福祉士を取得し、老人保険施設で介護職を経験し、ケアハウスで介護相談員兼施設長代行を務める。
その後、大手介護関連会社の支店長を経て、「ねこの手」を設立。
現在、旅行介助サービスや国内外の介護施設見学ツアーの企画、介護相談、介護冊子制作、介護雑誌の監修や本の出筆、セミナー講師、TVコメンテーター、介護事業所の運営・営業サポートなど、精力的に活躍中。
2007年7月に発行された『添削式 介護記録の書き方』(ひかりのくに)は、介護業界の書籍や雑誌販売が難しい中で17刷2万部を突破するベストセラーとなる。医療・福祉法人の顧問や役員も多数務め、 2010年4月子どもゆめ基金開発委員、2012年9月株式会社ゲストハウス役員に就任。2011年12月発刊の『介護ビジネスの顧客獲得&人材育成』(綜合ユニコム)も増刷し、2012年9月『おはよう21 2012年10月号増刊 赤ペン添削でレベルアップ! 介護記録の書き方講座』(中央法規)、『実地指導監査対応~適正運営・整備のポイント~』(日総研出版)が発刊し、2013年度は10月発刊『実地指導対応今すぐ見直せるケアプラン』(ひかりのくに)含む4冊発刊、2014年度は新刊2冊発刊、2015年度は新刊2冊発刊、2016年度は新刊1冊発刊、 2017年度新刊1冊発刊、2018年度新刊1冊発刊、2019年度新刊1冊発刊、2020年度新刊1冊発刊。
介護福祉士・社会福祉主事・レクリエーションインストラクター・学習療法士1級・シナプソロジーインストラクター。
株式会社ねこの手

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