第151回 運転中は夢の途中

運転においては成功率10割を目指しましょう。安全においては全勝する人生を目指しましょう。誰もが交通事故を起こしたいと思うことはなく。被害者にもならない安全な人生を願っています。「なんとなく安全」ではなく「なにがなんでも安全」のように、人生における「安全の夢」を明確にしましょう。

運転中は夢の途中

「子どもの頃の夢は何でしたか?」や「憧れていた職業は?」と聞かれると、どのように答えますか?

大人になった今、夢や憧れを実現し続けている人は、子どもの頃からの相応の情熱と壮絶な努力があってのことでしょう。

多くの人が子どもの頃の夢を置き去りにしたまま、仕事にも翻弄されつつ一喜一憂の日々を過ごしているのでは。

その人生において、新たな夢を探して夢中になることも人生の楽しみ方だと思います。

仕事としてプロスポーツの世界に携わっている人の中でも、幼少期には選手としてプロを目指していながら選手の道が途絶えて夢が破れた瞬間に、「監督や審判としてプロになる!」との次の目標を持つことができた人は、人生を楽しめる新しい道を発見できた「人生のプロ」なのでしょう。

もしくはプロ野球の「選手になりたい!」との夢を叶えたとしましょう。

一流と称される打者でも10回打席に立てば7回はアウトになる確率です。

7割の失敗の結果により球場のネット越しからの容赦ない野次や、インターネット上での心ない中傷の標的になってしまう覚悟も必要なことは、プロの仕事の宿命とも言えるでしょう。

人生の一場面において、それぞれの楽しみ方を見出すことも、人生を楽しみ続けるためのコツだと思います。

7割の失敗には反省をしても悲観はしない。

3割のみの成功を危惧するばかりではなく自信にする。

大相撲では全勝を狙うのではなく優勝を狙うことで、ひとつ負けても次戦への意欲を維持できますが、運転とは一敗も許されることなく、命懸けで人生の土俵際を走るようなものです。

運転においては成功率10割を目指しましょう。

安全においては全勝する人生を目指しましょう。

誰もが交通事故を起こしたいと思うことはなく。

被害者にもならない安全な人生を願っています。

安全な人生とは、すべての大人の夢と言えます。

目的地への無事(故)の到着とは同時に人生の夢をひとつ叶えたことにもなり、運転中とは「安全な人生を願う夢」の途中です。

運転とは、道の上で繰り広げられる「安全のトーナメント戦」のようなもの。

その勝ち負けとは「一番早くに到着することを競う競技」ではなく。

「一番長く安全な運転人生を送ること」が、道の上での勝者といえます。

運転中には、負けたら終わりの「絶対に負けられない自分との戦い」が続きます。

安全の練習と安全の実践なくして、危なくて険しい道を進むことはできません。

「運が転ぶ」と書いて運転と読みます。

安全が偶然の結果なら、運でしかなく。

安全は運や他人任せや他人事ではなく。

熱意と努力により安全を必然の結果に。

「なんとなく安全」ではなく「なにがなんでも安全」のように、人生における「安全の夢」を明確にしましょう。

運転の人生を交通事故で終えることがないように。

自分の人生が交通事故で終わることがないように。

ありがとうございました。

次回は7月5日(金)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止による利益確保と輸送品質の向上による単価の向上で得た原資によって、働き方改革を実現するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として全国45都道府県で講演。
また、全日本トラック協会主催の「全国トラック運送事業者大会」における交通安全対策推進の分科会で、7年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催:2015年金沢開催:2016年度米子開催:2017年仙台開催:2018年高松開催:2019年千葉開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員
2015年度:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会ワーキンググループ」委員
2016年度:「貸切バス運転者に対して行う指導及び監督の改正検討ワーキンググループ」委員
2016年度より現在:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」委員
2017年度より現在:熊本県トラック協会 専門アドバイザー(企業経営・労務管理)
各都道府県のトラック協会や青年部会、支部や協同組合単位での各研修会で講演多数。
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