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第160回 おしゃれも安全も足元から
トラックもドライバーもコンディションが低下すれば、足元から乱れてくるものです。車輪止め装着の有無や装着方法を確認することで、ドライバーの心身の状態を量ることができます。
おしゃれも安全も足元から
人が身体の老いを感じるのは足腰から。
車は酷使を続ければ傷むのは足元から。
車の足元を歩いて確認すれば、わずかながらも歩数が増えます。
日々の積み重ねにより、足腰の老化を遅らせる効果も見込めます。
足元は人に見られるものではなく、足元は自分で見つめ直すものです。
自分で自分の足元を見つめ直さないと、いつか誰かに足元をすくわれてしまいます。
足元の確認とは足元を固めるべく、自分が浮足立っていないかを確認することです。
地に足をつけるように仕事をすることで、仕事のミスが減り時間のロスも減ります。
衛生面では手元の確認を重視しますが、安全面では車も人も足元の確認から。
車における足元の確認はタイヤの確認から。
タイヤは風船のように空気を入れることで膨らみますが、同じく風船のようにいつの間にか空気も抜けるものです。
空気が抜けても自動で適量の空気圧に回復するタイヤの登場は、まだ先の時代のようです。
ちなみに、始業前のタイヤの点検は法令の対象ですが、タイヤの美化は対象外です。
靴を磨けば、汚したくない心理から足元が悪い中を歩行時に水たまりを避けることと同じく。
タイヤを磨けば、汚したくない心理から走行時に水たまりを避けたり徐行したりすることで、泥土や汚水等を飛散させてほかの人に迷惑を掛ける違反を防止できます。
降雨や降雪の状況においては、路面を見ることで事故を防止します。
路面の轍(わだち)や温度を気にすることで、タイヤのバーストも防止できます。
トラックもドライバーもコンディションが低下すれば、足元から乱れてくるものです。
車の足元では、タイヤの状態とあわせて見えるのが車輪止めの装着状態。
車輪止め装着の有無や装着方法を確認することで、ドライバーの心身の状態を量ることができます。
トラックの足元は、ドライバーが点検で確認。
ドライバーの足元は、管理者が点呼で確認。
足元は目立たないとの判断をすると手入れや操作の手順を省きやすいものですが、足元の確認はおしゃれと同じく、安全も細部にまでこだわりましょう。
出発点呼時には、履物の形態やかかと、靴ひもなどを確認することでもドライバーの心身の状態を量ることができます。
交通事故防止につながるドライバーとトラックのコンディションの確認には、足元の確認から。
安全は人も車も足元の確認から。
おしゃれも安全も足元のこだわりから始まります。
誰かに足元を見られて、足元をすくわれないように。
誰かに「あの人の足元にも及ばない」と言われるぐらいに、足元の確認を。
ありがとうございました。
次回は11月15日(金)更新予定です。
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