第22回 輝く未来を手に入れるため

皆さん、こんにちは!

2020年オリンピックの東京招致が先日決まり、急に明るい未来が来るような華やいだ雰囲気に何となくなっているようですね。

それはそれで、おめでたいことですし、勿論(もちろん)楽しみでもあるわけですが、日本という国の抱えている少子高齢化・人口減少といった問題がなくなったわけではありません。

前回の東京オリンピックの時のような、国家インフラを中心としたハード依存の発展ではなく、IOC総会の最終プレゼンで滝川クリステルさんが仰(おっしゃ)っていたような「お・も・て・な・し」に表現される、ソフトやサービスといった世界に誇れる「日本人の美意識・ヒューマニティ」といったコトが今回の東京オリンピックの柱になれば、と思わざるを得ません。

それを実現していくには、オリンピックの実行委員会や関係者の問題だけでなく、私たち一人ひとりが、ややもすると失いかけているかもしれないそうした「人としての感性」をもう一度見直し、醸成しなおす7年間にしていく必要がありそうです。

勿論(もちろん)、そこには「企業活動」も大きな影響があり、皆さんが目指している「イキイキ働く企業風土・自律的従業員育成」という取り組みが少なからず反映していくものではないでしょうか。

■経営者のジレンマ
先日、何名かの経営者の方々と「社員のやる気を促すリーダーシップ」というテーマで話をさせていただく機会がありました。

コミュニケーションの重要性、社員自身の価値観ややりたいことを知る、褒める・認める、傾聴の重要性等々、それぞれの経営者の方が多くの知見や認識を持っておられ、その取り組みを実践しておられるようでした。

ただ、そんな中で「任せる(権限委譲)」という話題になった時のことです。
ある方が、こんなことを仰(おっしゃ)いました。

「“任せる”事は大切だと分かっていて、そう意識しながら社員と接しているつもりではいるのですが・・・。でも、実際には“失敗しそうだな”“このままでは上手(うま)くいかないな”“間違ってるな”と感じてしまうことが多く、どうしても途中で介入したり軌道修正の指示を出したりして、結果的に彼らからすると“全然任せてもらえてない”と感じさせてしまうようなことをしてしまっている気がする。“任せる・任せる”と言っておきながら、結局何も任せることができない自分を認めざるを得ない。正直言って、私の“人を育てる”ということに対する覚悟が足りないんだと感じています」といった趣旨の発言でした。

その発言を受けて、ほかの経営者の方々も「それは言えている。実態はそうかもしれない」といった反応を見せられ、それぞれの経営者が自問自答というか振返りをしておられたようにお見受けしました。

まさに、厳しい経営の最前線で多忙な日々を送っている経営者の皆さんの葛藤(かっとう)、ジレンマを垣間(かいま)見た思いでした。

■輝く未来を手に入れるために
先日、「いい会社を増やしましょう」という社是を掲げている鎌倉投信(http://www.kamakuraim.jp/)という会社のイベントにある方からお誘いを受けて参加させていただきました。

そこでは「いい会社」を目指している経営者数名(若い社会起業家が多かったのですが・・・)の講演やパネルディスカッションが行われていました。

業種・業態は全く異なっていましたが、共通していたのは「考えている時間軸が長い」ということでした。

  • 私たちと一緒に2058年を目指しませんか
  • “未来への贈り物”のために“未来からの前借り”に挑戦する
  • 農業に誇りを持てる時代を作る・・・

それぞれ、厳しい経営環境にも関わらず、未来のために集まった「仲間・同志」と自律的に取り組み、日々成長している姿が手に取るように感じられました。

そして、最後に私を誘ってくださったファシリテータが、こう仰(おっしゃ)いました。
「手助けをしたり、その場をクリア出来るように甘い環境を与えたりしても、輝く自分にはなり得ない。例え、一時的には苦しんでも本当に輝く未来を得たいのか?そういう覚悟があるかどうかが出発点です」

もう一つ・・・
「日本の農村や田舎へ行くと、無人で野菜を道端に並べて販売しているところを見かけます。その横にはお金を入れる支払い箱が置いてある。こんな商売が成り立つのは日本だけです。日本には、そうした秩序が守られる風土があるが、それは長い歴史の中で培われてきたものだと思います。皆さんの会社における風土を良くしていくにも時間が掛かるのではないでしょうか・・・」と。

■時間軸が明確にできた
2020年オリンピックの東京招致が決まり、私の周りでも「7年後は●才になっている。7年後は何をしてるだろう・どうなっているだろう」といった会話が増えているような気がします。

皆さんの会社においても、世界各国から多くの方が訪れる2020年に「こんな会社になっておきたい。こんな社員で溢(あふ)れた会社として、世界中の人に誇れる会社にしたい」ということを考えるには、よい機会を与えられたのかもしれません。

「まだ7年もある」・・・? イエ、きっと「あと7年しかない」のでしょう。
ご自身の会社の、7年後の社員の方々の溢(あふ)れる笑顔と誇り高き仕事ぶりを想像してみてはいかがでしょうか・・・。

引き続き、よろしくお願いいたします。

次回は10月16日(水)の更新予定です。

★更新情報は「ERPナビ(大塚商会)Facebookページ」にて!

このコラム読者におすすめの製品

この記事の著者

株式会社大塚商会 トータルソリューショングループ TSM支援課

三宅 恒基

1984年大塚商会入社。コンピュータ営業・マーケティング部門を経て、ナレッジマネジメント・B2Bなどビジネス開発を担当、2003年から経営品質向上活動に関わる。現在は、業績に繋がる顧客満足(CS)を志向した「価値提供経営」と共に、組織風土・人材開発・自律性育成テーマでの企業支援、セミナー・研修講師などに携わる。

社員がイキイキ働く企業風土・自律的従業員育成のあり方を考える バックナンバー

ページID:00077980