第105回 マインドセット

新型コロナウイルスによる影響で「マインドセット」が変わってしまっても不思議ではありません。そもそもの自分の「マインドセット」がどうなっているのか? 「マインドセット」を掘り下げる必要があります。

マインドセット

皆さん、こんにちは!

急転直下の安倍政権から菅政権誕生後、デジタル庁の発足や河野行革相による行政処理におけるハンコ撤廃、さらには携帯電話料金の値下げなど、矢継ぎ早に新たな取り組み・施策を連発しています。ある意味、分かりやすいですが、本質的に「今後の日本をどうしていきたいのか?」は、何だか見えてこない印象です。皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか……。

最近、経営者から「今まで〇〇のように考えてきたが、今後はそうもいかないと感じている」という類いの相談が増えているような気がしています。

ここでいう「〇〇」は、人によってそれぞれであるわけですが、少なくとも、今までどおりやっていくことでは通用しないのでは……、という感覚を直感的に抱かれている方が増えているのではないかと思います。

新型コロナウイルスによる影響も一時の騒然とした状況ではなくなりつつあるものの、いまだ収束が見えてきているわけではありません。この半年強の時間が、経営者の皆さんや働く従業員の価値観を大きく転換していることは間違いなく、それとどう向き合っていけばよいのか、手探りの状況が続いているような気がします。

ということで、今回は「マインドセット」というものを少し考えてみたいと思います。

そもそも「マインドセット」とは?

当社のビジネスパートナーでもある「株式会社あしたのチーム」様のWebサイトでは、マインドセットを下記のように紹介しています。

マインドセットは企業成長のカギ!成長型マインドセットの具体的な方法とは(株式会社あしたのチーム)

マインドセットとは

これまで得てきた経験や受けた教育、個人の先入観、価値観、信念などによって形作られる思考や心理状態

と定義されています。
今回のような「コロナウイルス」による「緊急事態宣言」や「外出自粛」のような今まで経験してきたことのない大きな出来事を経験したわけですので、当然、その「マインドセット」が変わっても不思議ではありません。

「マインドセット」を変える際の問題点

私たちは、この「マインドセット」を「ビジネスOS」といういい方をする場合があります。これは「仕事をするうえでの考え方としてのOS」という認識です。

「OS」が変われば、その上で動くアプリケーション(≒ビジネススキル)は自ずと変わるわけです。

ところが、厄介なのは、その「OS」の何がどう変わっているのか? をなかなか自分では自覚的になりづらいという問題があります。

本来、「OSがどういうモノだから、その上で動くアプリケーションはこういうモノが必要」と分かるものですが、そもそも「自分のOSがよく分かっていない」……。

となれば、その上の「アプリケーション/ビジネススキル」も何が本当に必要なのか、よく分からない。そんなスパイラルに陥っている人が少なからずいるのではないでしょうか。

自分の「マインドセット」を掘り下げる

いわゆる「人材育成・研修」の名のもとに、多くの「ビジネススキル研修」が存在しています。リアルな対面研修が難しくなっているが故に、オンライン研修という形となり、場所や時間を問わなくなった分、一層手軽になっている側面もあるように思います。

こうした研修を受ける機会が増えること自体は、決して悪いことだとは思いませんが、前述のように、そもそもの「自分のマインドセット」がどうなっているのか? を分からないままに幾ら上に積み上げようとしても、砂上の楼閣になってしまいかねません。

従業員のマインドセットとして「従業員一人一人の人生のミッションステートメント」を考える。何を大切にし、どんな人物になっていきたいのか?

そのことを認識しないままに「成長したい」といっても、そもそも、その「成長」の定義が人によって異なります。それゆえ、画一的なスキル研修をしたところで、なかなか琴線に触れることは難しいのではないでしょうか……。

もちろん、経営者自身が「何のために、この会社を経営しているのか?」という自身のマインドセットを見直すことが最優先であることは言うまでもありませんが……。

ドラッカーもその著書『非営利組織の経営』の中で、「何をもって憶えられたいか」を問うていますよね。

今後もよろしくお願いいたします。

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この記事の著者

株式会社大塚商会 トータルソリューショングループ TSM支援課

三宅 恒基

1984年大塚商会入社。コンピューター営業・マーケティング部門を経て、ナレッジマネジメント・B2Bなどビジネス開発を担当、2003年から経営品質向上活動に関わる。現在は、業績につながる顧客満足(CS)を志向した「価値提供経営」と共に、組織風土・人材開発・自律性育成テーマでの企業支援、セミナー・研修講師などに携わる。

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