以上は架空の話ですが、皆さんの病院にもある日突然外国人の患者さんがいらしたら、誰が、どのように対応するのか準備はできていますか? 日本政府観光局(JNTO)によると、2018年に日本を訪れた外国人の数は、3,119万2,000人で、前年比8.7%増でした。この数値は、日本政府観光局が統計を取り始めた1964年以降最高の数値です。訪日外国人の数が多くなれば、当然滞在中に具合が悪くなる外国人も多くなります。事実、国内の医療機関に外国人患者が来院する機会も年々増加しています。しかし、外国人を受け入れる医療機関の体制は、厚生労働省の調査によると以下のとおりで、まだまだ準備が整っているとはいえません。
- (注1)平成25年度厚生労働科学特別研究事業「国際医療交流(外国人患者の受入れ)への対応に関する研究」p.15 2014年3月
問3 外国人患者受入れの病院体制について
http://www.twmu.ac.jp/Basic/int-trop/_userdata/sympo_h25.pdf
