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第1回 これからはバックオフィス業務もクラウドへ!
ERPパッケージシステム「SMILE」シリーズをクラウドサービス「SMILE V Air」としてリリースしました。基幹業務システムのクラウド化のご相談をいただくケースも増え、その中には「他社はどうしているの?」というご質問を多くあります。ここでは、中小企業白書のデータを元に、クラウド化への市場の動きをお伝えします。
これからはバックオフィス業務もクラウドへ!
ひと昔前までは、企業でシステムを導入する場合は、社内にサーバーを用意して運用するということが当たり前でした。
購入代金の支払いは、買い取りまたはリースで資産計上しての運用でした。
システムが増えることにより、サーバーの台数が増えてしまいます。サーバーの台数を減らすために、一台のサーバーに複数のサーバー環境を構築できる仮想化技術も浸透してきました。しかし、サーバーを管理する人の負荷は増える一方でした。
ところが最近では、クラウドサービスが当たり前の時代になってきています。
社内にサーバーを用意する必要がなく、サーバーを管理する人が不要になり、バックアップのためのテープの入れ替え作業もいらなくなり、手軽に利用できるようになったことが大きな要因になっています。
クラウドサービスの利用率について(2021年版中小企業白書・小規模企業白書)
ちなみに、現在どれくらいクラウドサービスが利用されているのでしょうか。
中小企業庁が公表した「2021年版中小企業白書・小規模企業白書」の中から、「クラウドサービスの導入状況、今後の利用方針」という資料を見てみましょう。
- * 出典:2021年版中小企業白書・小規模企業白書
全社員を対象とした「グループウェア」「情報管理」「コミュニケーション」といったサービスの利用は40%以上を占めています。スマートフォンなどのモバイル端末の普及が大きく影響していると思われます。
ただ、「経理」「人事」「基幹業務システム」といういわゆる「バックオフィス系」は、まだまだクラウドではないほうが多い状況で、全体的に見ても、総じてクラウドサービスの利用はまだ進んでいないことが分かります。
従業員規模別のクラウドサービスの利用方針(2021年版中小企業白書・小規模企業白書)
次に、従業員規模別に今後のクラウドサービスの利用方針をみてみましょう。
前項と同様に「2021年版中小企業白書・小規模企業白書」の資料です。
- * 出典:2021年版中小企業白書・小規模企業白書
これを見ると、全体では今後の利用拡大に積極的な企業が半数以下にとどまっていることが分かります。
クラウドサービスは自社でサーバーを保有する必要がなく、利用するデータ量や時間などに応じて費用を支払うことから、規模の大きくない企業でも低コストで導入可能なものの、従業員数が多い企業ほど、クラウドサービスの利用拡大に積極的な傾向にあります。
基幹業務システムもクラウド化の時代
今回のコロナ禍で企業活動が大幅に制限され、テレワークの導入を進めざるを得なくなってしまいました。
それでも、昔からの商習慣や企業体質により、「注文書はFAXで届いてしまう」「上司のハンコをもらわないと仕事が進まない」「資料は会社にあるのでテレワークはできない」「そもそも会社のパソコンでないと基幹業務システムが利用できない」などなど、いろいろな問題が浮上してしまっていませんか?
規模の大きくない企業の方こそ、クラウドサービスをもっと利用することをお勧めします。
特にバックオフィス業務といわれる「販売購買業務」「会計業務」「給与計算業務」は、クラウドサービスでも機能が充実してきています。
大塚商会では、好評いただいている「SMILE」シリーズをそのままクラウド化した「SMILE V Air」シリーズの提供を開始しました。
自宅や外出先など、インターネット環境から誰もがどこからでもセキュアに「あらゆる社内システム」にアクセスできるようになり、業務効率化が実現できるようになります。
クラウド型での運用のため、導入企業は社内に専任技術スタッフが不要となり、管理負荷が軽減されます。当社の専任技術スタッフによるオンライン指導やサポートにより安心して運用していただくことができます。
まずは、30日間無料でお試しいただける体験版をお試しください。
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クラウド版「SMILE V Air」を、30日間無料でお試しいただけます。
- * 本お試し版は同業他社様、個人のお客様からのお申し込みはお断りさせていただいています。
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