化粧品産業 Edition

化粧品産業は、メイクアップ、フレグランスといった文化的な価値と、スキンケア、ヘアケアといった技術革新の価値を併せ持った、私たちの生活において非常に重要な産業です。また日本の化粧品産業は、インバウンド需要の拡大とともに、海外への輸出量も増加傾向にあることから、経済産業省主導で2021年4月に「化粧品産業ビジョン」の策定も行われました。
今後ますます重要な産業となっていくと思われる化粧品産業ですが、季節ごとの新商品、限定商品、コレクションなど、トレンドの変化が大きく早い業界でもあります。化粧品業界に携わる企業では、人手不足が叫ばれる中で、変化するトレンドや科学技術の進歩に対応していく必要があります。
社会全体が慢性的な人手不足である以上、ITを活用した業務の効率化が必要です。ERPシステム開発サービスである、Universal Digital Solution(UDS)の化粧品産業Editionでは、大塚商会に蓄積されたノウハウをもとに化粧品産業で必要とされるIT基盤構築をサポートします。

化粧品業界の各産業で求められるシステムとは

一言に化粧品業界といっても、その産業全体は原料メーカーから始まり、化粧品製造、容器製造、評価機関、販売とさまざまな事業が関わりあいます。各事業において、システム開発時に頂いたご要望のお声を抜粋してご紹介します。

グローバル化により、より注目される化粧品GMP(ISO22716)

ISO22716(化粧品GMP:Good Manufacturing Practice)は、化粧品製造に関する品質・安全性に関する国際規格です。大塚商会にて、審査・認証取得支援サポートの提供はありません。

ISO22716(化粧品GMP)とは

化粧品は肌身に使用する性質上、その品質管理・安全管理が非常に重要です。「表示不備」「ラベルの貼り間違い」といった製品表記に関するトラブルや、「異物混入」「基準で認められない成分配合」といった製造プロセスにおけるトラブルなどが原因で市場回収を実施しなければいけなくなるリスクがあります。市場回収に陥ってしまった場合、コストの発生や製品の信頼性の低下、競争力の低下などが引き起こされる可能性があるため、化粧品メーカーにとっては市場回収は避けなければならない事態です。

ISO22716(化粧品GMP)に沿った品質管理体制を構築・運用することで、このようなリスクを低減することができ、また、国内・海外問わず企業・製品への信頼性が向上し、競争力の向上が見込まれます。

化粧品業界で活用されるパッケージシステムのご紹介

配合型生産管理システム 生産革新 Blendjin(ブレンジン)

「生産革新 Blendjin」は、化学製品・食品・香料・化粧品・薬品などを配合する製造業向けの生産管理システムです。配合表・レシピをもとに材料手配、製造指示、製品・材料・資材などの在庫管理や、ロットトレース機能による品質管理、品質検査の記録管理などをトータルにサポートします。

配合マスター(共通配合)

配合マスターでは、配合装置・生産設備への標準仕込み量をもとに、各原材料の配合量を登録することが可能です。変換係数を登録することで、一つの配合マスターに複数の製品を紐づけることができます。

配合マスター(多段階)

配合マスターの中に、中間品の配合マスターを登録するといった「多段階配合」が可能です。中間品を半製品として仕込み生産しておく運用をすることで、複雑な生産計画作成にも役立ちます。

品質検査オプション

GMPやHACCP関連の検査仕様書の発行や検査結果の登録、検査成績書の発行が行えます。

DtoCの取り組みを支援するECカートシステム

化粧品業界はDtoCへの取り組みが盛んな業界の一つでもあります。ECカートシステムは自社に合うサービスの選定が重要です。大塚商会の取り扱うECカートシステムを紹介します。

ECカートの選び方

一般的な開発サービスと、UDSの違いは?

一般的な開発サービスの場合、ベンダーとお客様で打ち合わせを繰り返し、構築するシステムの要件を決定。その要件に沿って開発を行い、実際のUIや使い勝手やテスト稼働時に初めてお披露目されることになります。お客様としては、テスト稼働まで待たないと実際にできあがるシステムの全貌が分からないため、稀に「想定と異なるシステムができあがった」というトラブルが起きるケースもあります。

UDSなら一般的な開発サービスと異なり、デモンストレーションが可能!

通常の開発サービスと異なり、Universal Digital Solutions(UDS)ではデモンストレーションが可能です。

過去の開発実績は、大塚商会にて全て保管されていてノウハウとして蓄積をしています。その中から、業種・業界に特化した業務に関して、デモンストレーション用のシステムを別途管理しています。

ご覧いただくシステムは、あくまでもデモンストレーション用になりますので、そのプログラムをそのまま販売・導入することはありません。デモンストレーション用システムと同様の要件であったとしても、都度しっかりと開発を行います。
都度開発をすることで、各お客様ごとに管理し、手厚い保守サポートを実現しています。

UDS(Universal Digital Solutions)とは

ERPシステム開発サービス「UDS」をご依頼いただく際の流れ

専任の担当者が対応しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
デモンストレーションの可否については、ヒアリング内容より判断させていただきます。

デモンストレーション用のシステムの用意がない場合、別途デモシステムの開発を行うことはございませんので、あらかじめご了承ください。この場合は、通常の「ERP・オーダー開発」と同様の流れで対応となります。