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日本特殊光学樹脂株式会社 お客様の声[5分47秒]
再生時間:5分47秒
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日本特殊光学樹脂株式会社は、プラスチック製光学部品のパイオニア企業です。非効率だった受注ベースのものづくりから合理的な計画生産へと移行するため、繰返・量産型生産管理システム「生産革新 Ryu-jin」を刷新。検討のきっかけや導入効果についてお話しいただきました。
日本特殊光学樹脂株式会社が導入した製品詳細
- * 掲載製品の変更に伴い、実際に導入いただいた製品の後継製品が記載されている可能性があることをご了承ください。
繰返・量産型生産管理システム 生産革新 Ryu-jin SMILE V 2nd Edition
「生産革新 Ryu-jin」は、自動車・電気部品や、金属・樹脂・食品などを繰返生産・量産加工する製造業に特化した生産管理システムです。内示・フォーキャスト・確定受注などの情報を基に、変化に強い柔軟な生産計画が行え、工程間の仕掛在庫なども含めた在庫の適正コントロールが可能です。
基幹業務システム SMILE V 2nd Edition 販売
売上・売掛から仕入・買掛、在庫管理までの全般をカバー。マスターや伝票に独自項目の追加や、各種実績の集計・オリジナル帳票の作成・多角的なデータ分析などが行えます。
動画サマリー
動画の要点をご紹介します。
企業概要と経営方針
プラスチックレンズのメーカーです。
プラスチックレンズのパイオニアで、フレネルレンズに代表されるような薄くて軽いレンズの金型の製作と、成形品の製造販売を行っています。
社訓に「本物を創る」を掲げ、中でも「ファクトリー&ラボ」を掲げています。市場に既に出ている自社製品を安定した品質と価格でお出しする。これに一つ重点を置いています。
もう一つが「ラボ機能」。お客様が作ったことのない形状を、いかに弊社の技術と設備を使って提供することができるか。いわば、お客様の製品開発の一端を担うチャレンジングな仕事をしています。
生産管理システム導入検討のきっかけ
日報がそれまで手書きで、皆、記入してくれていましたが、その結果を蓄積して活用することができていませんでした。
また金型の管理もうまくできていなかったので、金型をしっかり管理できるシステムを探していました。
「生産革新 Ryu-jin」を採用した理由
弊社の工程には、「金型を作る工程」「成形品を成形する工程」「外形を加工する工程」の三つがあります。
その中で、最終的にお客様に出荷する製品になる前に複数の製品の共通部品がありました。
複数のさまざまな注文があっても、それを一つにまとめて生産計画を行うことができないのが課題でした。
それができるのが「生産革新 Ryu-jin」という提案を大塚商会さんからいただき、導入を決めました。
「生産革新 Ryu-jin」導入時に苦労したこと
「生産革新 Ryu-jin」を導入する前はデータベースという考え方がなかったので、マスターをしっかり整備すること、マスター登録のためのルールを決めることに非常に苦労しました。
しかし、ルールさえしっかり決めてしまえばスタッフたちは忠実にそれに従って入力することができているので、しっかり運用することができています。
導入前は、作業日報を手書きで提出する文化でした。
現場からはコンピューターに何かを入力するという行為自体が反発を受けました。
現場の方々のモチベーションを上げるため、入力して自分の実績を分かってもらうことで自分の評価が上がるということを口酸っぱく言って、理解してもらいました。
「生産革新 Ryu-jin」の導入効果
システム導入前は、日報は手書きでデータが集積できませんでしたが、「生産革新 Ryu-jin」導入後は集計できるようになりました。
それを毎月月報として現場にフィードバックし、不良品のトレンドなどを現場で確認。その結果、改善もできるようになって歩留まりが向上できるようになりました。
人によって、何か作業性が違うのか、それとも季節によって不良の出方が違うのか。そういったことが今までは肌感覚でしか分からなかったのですが、しっかりデータを基に解析できるようになりました。
「生産革新 Ryu-jin」にしっかりと生産実績を各作業者が日報として入力することで、ある製品に対する標準の工数や実績が把握できるようになりました。
標準的にはこの枚数を一日に成形できるというデータを基に、お客様に適切な見積りを提示できるようになりました。
「生産革新 Ryu-jin」で在庫の管理をデータとしてできるようになり、誰でも、どこからでも、リアルタイムに在庫の状況を把握できるようになりました。
現在はデータ上で確認をして、そのデータが正しいかどうかは毎月の棚卸しをしっかり行うことで担保することで、正確な回答ができるようになっています。
今後の展望
共通部品を複数の製品に展開する業務の流れがまだしっかりとできていないところがあるので、まずそこを大塚商会さんのコンサルテーションも交えてしっかりと形にしていくことを考えています。
今後も大塚商会さんのサポートを得てしっかりと「生産革新 Ryu-jin」を活用できる体制にしていきたいと思います。大塚商会さん、ぜひ、引き続きよろしくお願いいたします。