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ApaRevo 活用コラム
環境問題について
今年の夏も暑かったですね。毎年暑くなっているように感じます。この暑さ。ファッション業界も原因の一部かもしれません。
環境問題について
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
アパレル/ライフデザインSPソリューション課
伊藤 智世
今年の夏も暑かったですね。毎年暑くなっているように感じます。
この暑さ。ファッション業界も原因の一部かもしれません。
先日のフランス南西部ビアリッツで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、仏ケリンググループのフランソワ・アンリ・ピノー会長兼CEO(最高経営責任者)が、環境負担減を目的とした“ファッションパクト(協定)”を発表しました。
ファッションと環境。両者はあまり結び付かないと思っていましたが、調べてみるとファッションが環境に与える影響は、かなり大きなもののようです。
皆さんは日本で年間どのくらいの衣服がリサイクルされずに廃棄されているかご存じですか?
経済産業省製造産業局繊維課によると、年間約100万トン。枚数に換算すると33億着だそうです。その9割が埋め立てまたは焼却処分されています。
繊維産業は世界の温室効果ガス排出量の約10%を占めており、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局によると、航空業界と海運業界の合計を上回るエネルギーを使用しています。繊維業界が及ぼす影響は、世界規模の炭素排出に限られません。業界は全世界の廃水の約20%を生み、しかも繊維素材のほとんどは再利用可能であるにもかかわらず、その85%は最終的に埋め立てまたは焼却処分されているからです。
ファストファッションの流行で「飽きたら別のものを買えばよい」という意識の変化、個人の好みも多様化しており、企業が在庫過多になりやすいことも原因なのかと推測されます。消費者である各個人が意識を変えていかないと、企業だけの取り組みでは成功しないと思います。「モノを買いすぎない」「モノを大事にする」。私も意識していこうと思います。
最近よく耳にする「サスティナブル(Sustainable)」という言葉。
本来は「維持できる」「耐え得る」「持ちこたえられる」を意味する形容詞です。ただし近年は、地球環境の持続可能性、人間社会の文明・経済システムの持続可能性の意味や概念として一般的に用いられています。これが一時のトレンドではなく、継続していければよいですね。
[プロモーション]2019年10月23日