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ApaRevo 活用コラム
倉庫コードの変更について
今回は、倉庫コードの変更についてご紹介します。
倉庫コードの変更について
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
ASCアパレル・旅行SPソリューション課
久保 俊太
「SMILE V ApaRevo」(以下、「ApaRevo」と表記)を利用されているお客様からこんな相談をいただきました。
「一つの物流倉庫をシステム上複数の論理倉庫コードで管理している。論理倉庫コードの番号が飛び飛びで採番されているため整理を行いたい」
「ApaRevo」を利用されているお客様では、物流倉庫のフリー在庫を明確に管理するため、物流倉庫内の在庫をB品や店舗からの返品(検品待ち)などの商品のステータスで分けて管理されていることが多いです。
「ApaRevo」には、“倉庫コード変更処理”というコード番号を変更する機能があります。この機能は、「ApaRevo」でマスターや伝票などで利用されている倉庫コードを一括で書き換える機能です。今回の相談に対して使えそうな機能ではありましたが、結果、使うことができませんでした。
使えなかった理由としては、以下の二つでした。
- 伝票データを過去にさかのぼって書き換えてしまうため、履歴の管理ができなくなること
- 倉庫コード変更処理中は、「ApaRevo」の利用ができなくなること
一つ目の理由として、ご相談いただいたお客様では「ApaRevo」の移動伝票データを他システムでも利用していて、「ApaRevo」の変更データを伝票として連携する必要がありました。これについては、倉庫コード変更処理を利用せずに移動データとして登録することで対処できると考えていました。
二つ目の理由は、リテールビジネスの場合、土日も店舗が営業していたりして、「ApaRevo」の利用停止は難しく、作業日程の調整に難航しました。
二つ目の対応方法を検討する中で、お客様には変更するメリットとシステム利用停止にかかるデメリットを比較していただき、その結果実施を見送りすることになりました。
コード番号というのは、一度採番したものを変更するとなりますと、システムへの影響度が大きいことを再認識しました。システムを導入する際には、コード体系をしっかりと考えて、番号帯に予備枠を作っておいたり、コード番号に縛られないデータ抽出項目を用意したりと決めておく必要がありますね。
[SE]2025年4月17日