第7回 ムダ取りに役立つ改善ツール「OTRS」の最新情報

みなさま、こんにちは。
今回のコラムは、過去に取り上げてきた改善事例で全てのクライアント工場で利用されている、動作分析、改善ツールソフトウェア「OTRS」の最新版について書いてみたいと思います。

先日、新聞報道でもありましたのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、「OTRS」の最新版「OTRS10」が発表されました。新聞記事を引用します。

“~ 動作のムダ動画で分析 ~
ブロードリーフは生産現場などの生産性向上を支援する作業分析ソフトウェアの新製品を発売する事を決めた。現場の人やモノ、機械の動きを動画で細かく分析し、作業のムダや無理を見つけ効率を高めるのが狙いだ。先行導入したトヨタ自動車で好評だったため、本格販売を始める。
[日経産業新聞 P12 2016年6月21日]“

「OTRS10」 は開発段階からお客様の現場でトライアルを実施し、ご意見、ご要望を取り入れて「つかいやすさ」を向上させた新開発のWindows対応ソフトウェアです。

使いやすさの向上
「OTRS」が提供する基本機能は「IE(インダストリアル・エンジニアリング)の時間分析・動作分析を簡単に実施できる」ことです。時間計測を簡単に行えるよう新たなインターフェイスを開発しました。(図1)

各所の機能も向上しており、例えば山積み機能では、扱えるデータ数が従来20データであったのに対し「OTRS10」では72データまで増えています。(図2)

また、正確な分析を行うことができるよう新開発動画エンジン「DAe*」を搭載しました。
多くのご要望をいただいていた、ハイビジョン映像(AVCHD)への対応と、今まで以上に正確な計測機能の提供を実現することができました。

従来は約30FPS(1秒間に約30コマの映像)を利用した時間計測を行っており、最小計測値は約0.3秒でした。DAeでは最大240FPS(1秒間に240コマの映像)が利用でき、従来比8倍の緻密さでの分析が可能となります。その際の最小計測値は0.04秒です。

*DAe(ディー・エー・イー)…Detailed Analysis engine:Detailedは「精緻な」の意。「OTRS10」に搭載されているブロードリーフが開発した動画処理エンジンプログラム。

技術伝承や教育、改善シミュレーションで使われる比較再生機能では、新インターフェイス(図3)の搭載と合わせて、未分析データ(撮影したそのままの映像データなど)と分析済みデータ(標準作業など)の比較再生が可能になり、現場作業と標準作業の比較をすばやく、現場で行うことができるようになりました。

「OTRS10」は先日開催された展示会(第8回生産システム見える化展(期間2016年7月20~22日 会場:東京ビッグサイト)においても多くの反響をいただいており、ご来場いただいた製造業関係者の方と意見交換を行い、多くの方から「OTRS10」の生産性向上への期待と評価をいただくことができました。

展示会での「OTRS10」ブースの様子(筆者撮影)一部加工しております。

今回の展示会では製造業関係者の方に加えて、サービス業種関係者の方にも数多く来場いただきました。
さまざまな業種の方から質問をいただきましたが、そのほとんどが「生産性向上」についてであり、具体策としての「OTRS」分析をご紹介すると非常に喜ばれ、一時資料が底を尽きそうになったと担当者から聞きました。
サービス業種の方は製造業で行われている改善活動や「OTRS」を使った効果について非常に興味を持たれており、まさに当コラムの題名「製造業に学ぶ・・・」がぴったりの状態だったとのことで、改善の広がりを改めて実感しました。

今後も現場改善に役立つ情報を発信してまいります。新しくなった「OTRS」ともどもよろしくお願いいたします。

次回は8月18日(木)更新予定です。

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