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第9回 メンタルヘルスとストレスマネジメント~その2~
前回の簡易的なストレスチェックに引き続き、介護施設・事業所で仕事をするうえでの健康管理をテーマに、今回はストレスにどう対処していくかについてご紹介します。
メンタルヘルスとストレスマネジメント~その2~
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、介護現場にも大きな影響を及ぼしました。
自分自身の感染予防に加えて、お客様の感染予防とメンタルヘルスに対するストレスマネジメントはwithコロナだけでなく、afterコロナにおいても離職防止においては重要です。
前回は簡易的なストレスチェックを皆様にしていただきました。チェックをするだけでなく、ストレスにどう対処していくかについて、第2回では触れていきます。
ストレスマネジメント
ストレスマネジメントとは、分かりやすくいえば「その人自身にとって苦痛な(悪い)ストレスをため込まないように管理しよう」ということです。ストレスマネジメントは意識的に行うことが必要ですので、普段から心がけてみましょう。
以下に、仕事におけるストレスマネジメントのうち重要なものを五つ紹介します。
1.休日はきちんと休む
休むことは悪いことだと考えず、仕事の効率と精度をあげるためのメンテナンスと考え、できれば3日間、少なくとも2日間の連続した休暇を時々取りましょう。
2.完璧な仕事の出来を期待しない
自分自身に対してもスタッフに対しても、ケアや作業などで完璧さを求めないようにしましょう。
3.「泣き言」と「うわさ話」は避け、他者を非難しない
これらは意外にもストレスをためてしまいます。
4.ストレスが多かった日は、入浴や睡眠など、疲労回復の時間を十分に取る
お酒を飲みに行ったり、パチンコなどのギャンブルをしたりすると、逆にストレスをためてしまいます。また、元気がない人を元気づけるために仕事が終わってから酒の席に誘おうとすることは、心身が疲れている人にとっては負担になってしまうこともありますのでやめましょう。
5.ストレスを発散する
ストレス発散の基本は、自分にとって心地良いことをすることです。
代表的なストレス発散方法としては、
- Sport (運動)
- Travel(旅行)
- Rest(休息)
- Eating(食べる)
- Speaking(談話)
- Sleeping(睡眠)
が有名です。
五つのポイントを意識し、ストレスをコントロールしていただきたいと思います。
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