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第34回 運送業のデジタル化策について~(18)意外と導入されていないデジタル化ツール
前回のコラムでは、私が考える「デジタル化の三種の神器」についてお話をしました。何を行うにしても、何から始めるかが非常に重要です。今回は、必要だけど意外と導入されていないデジタル化ツールについてお話しします。
運送業のデジタル化策について~(18)意外と導入されていないデジタル化ツール
前回のコラムでは、私が考える「デジタル化の三種の神器」についてお話をしました。何を行うにしても、何から始めるかが非常に重要です。始め方次第で「意外と結構できるな」と思うこともあれば、苦手意識を持ってしまうこともあります。まずは簡単かつ無料で始められるような、導入のハードルが低いものがいいですね。概要が理解できれば「次のもっとよいもの」が理解できるようになります。
ぜひ、おすすめデジタル化の三種の神器、お使いください。
今回のコラムは、必要だけど意外と導入されていないデジタル化ツールについてお話をしたいと思います。さて、なんでしょうか?
デジタル時代の事務所に大型モニターは必須です
デジタル化が進むとデータの「検索効率」「編集効率」「保管効率」がよくなり、必要なデータや資料が、必要なタイミングで必要な形ですばやく取り出すことができます。でも最終的に紙のアウトプットになってしまいがちです。「データ、送っておいて」→「印刷して紙で見る」という流れになってしまっては、デジタル化の恩恵にあずかっているとはなかなかいえません。聞く方からすると、欲しい物はそのデータから見える何かしらであって、データや資料がほしいわけではないことがほとんどです。だからさっと画面に映して見せてくれれば用は済んでしまいます。
そこで表題の大型モニターの登場です。ノートパソコンの小さい画面では見にくいため、大型モニターにキャストして、欲しいデータを見せてあげましょう。大概のことはこれで終わります。
無線で画面に映すことができると業務に溶け込んでいく
大型モニターといっても特にどの大きさが大型なのか定義はありませんが、おおむね50インチ超をイメージしていただければよいでしょう。価格帯は50インチで5万5,000~7万円ぐらい(本コラム執筆時)でお手頃価格といってもよいのではないでしょうか?
ここからがポイントですが、パソコンとケーブルで接続する形ですと、HDMIケーブルなどを差したり、つなげ替えたりしなければならず、非常に手間になります。そこで、どのパソコンからでもスマホ、タブレットからでもモニターに投影できるChromecast(クロームキャスト)というGoogleが提供しているハードウェアがあります。これは、モニターにWi-Fiにつなげているそのクロームキャストを差し込むことによって、同じWi-Fiにつながっているデバイスであれば画面を投影できるという仕組みです。
Google Chromeというおなじみのブラウザーのメニューから「タブをキャストする」というボタンを押せば、今、パソコンやスマートフォンに映っている画面をモニターに投影することができます。
当社でも会議や、ちょっとした打ち合わせ時などに各自が使っているパソコンの画面をさっと映して説明し、1秒で画面を映すことができてとても便利です。この手間がなくなると、ほとんどのものを紙で持っておく必要がなくなるのでデジタルシフトがとても進みます。アプリケーションも常時映しながら業務を行うと効率的に進められますね。
ぜひお試しください。
次回は11月25日(金)更新予定です。