第66回 IT点呼・遠隔点呼の活用2

前回のコラムでは、IT点呼・遠隔点呼の活用についてお話をしました。運送業の点呼については、多くの観点から注目が集まりそうです。さて今回のコラムは、実際にIT点呼、遠隔点呼を運用していくにあたって必要な項目をピックアップしていこうと思います。

IT点呼・遠隔点呼の活用2

前回のコラムでは、IT点呼・遠隔点呼の活用についてお話をしました。運送業の点呼については、多くの観点から注目が集まりそうです。
「夜間の人手不足の解消」「長距離運行時の管理の強化」「残業管理のための開始・終了時間の管理強化」などからです。点呼の仕組みがしっかりと構築されると管理の精度は上がりますが、いかんせん人手不足から、できている運送会社は少なかったように感じます。IT点呼、遠隔点呼が主流になることで、できなかったことができるようになる、とてもよいことだと思います。

さて今回のコラムは、実際にIT点呼、遠隔点呼を運用していくにあたって必要な項目をピックアップしていこうと思います。

デジタル運転者台帳で全事業所の運転者台帳を共有化

IT点呼、遠隔点呼を実施する以前に、通常の点呼を行う際の必須資料として、「運転者台帳」があります。これは事業者に所属する運転者ごとに作成する必要があり、トラックに乗務する社員は必ず作成しなければいけません。

「遠隔点呼」を実施する場合には、点呼する運転者の情報が分かるようにしなければいけませんので、対象となる運転者の運転者台帳は事業所に保管しておく必要があります。2カ所以上の事業所で1人の運転者を点呼する場合は、その全ての事業所に保管しておかなければいけないということですね。

しかし、この運転者台帳は結構な頻度で内容が変更になります。

  • 運転免許が更新されたとき
  • 適性診断を受けたとき
  • 指導・教育が実施されたとき
  • 健康診断を受診したとき

などのとき、変更になります。
その都度、印刷して配布しなおすなどをしていると、とても手間がかかります。

これはデジタル化を行って効率化するポイントですね。
システム上で情報が変更されたら、全運行管理者、点呼者が見る情報が自動的に変わっているようになっていれば、前述の手間は解消できそうです。当社のアプリケーションでも提供していて、「デジタル運転者台帳」としてシステム上のものを運用するのが効果的です。

Excelなどのスプレッドシートでもできそうですが、そういった電子ファイルの場合は、パソコン上にコピーされ、最新情報に入れ替えられていなくて情報の一元性が保(たも)てないことがあります。
新たなことを始めるタイミングで、同時に他のデジタル化も進めると一石二鳥となりそうですね。

次回は4月26日(金)更新予定です。

運転者台帳の一元管理も可能

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この記事の著者

株式会社AppLogi 代表取締役

廣田 幹浩

国内大手コンサルティング会社SCM&ロジスティクスソリューショングループ グループマネージャー職を経て現職。300社を超える荷主向け物流効率化、数100社超の運輸・配送関連経営コンサルティングの実績をベースとして、2018年に株式会社AppLogiを設立。最新の運輸・配送関連クラウドアプリケーションを提供する。
株式会社AppLogi

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