第67回 IT点呼・遠隔点呼の活用3

前回のコラムでは、IT点呼・遠隔点呼の活用についてお話をしました。本来対面で行うことを離れたところから行うためには、デジタルの力を借りた方がよさそうです。今回のコラムは、実際にIT点呼・遠隔点呼ツールを導入するメリットについて、まとめてみようと思います。

IT点呼・遠隔点呼の活用3

前回のコラムでは、引き続きIT点呼・遠隔点呼の活用についてお話をしました。遠隔、つまり本来対面で行うことを離れたところから行うためには、アプリケーションなどのツールが必要なことはもちろん、運転者台帳など、必要な情報をいつも最新にしておく必要があるというお話でした。

運転者台帳は紙ベースで運用されていることが多いですが、最新の状態に更新されているかというと、必ずしもそうではない場合もあります。かつ、それが他拠点にも共有されているかというと、さらに、そうではなさそうです。

ここはデジタルの力を借りた方がよさそうですね。
さて今回のコラムは、実際にIT点呼・遠隔点呼ツールを導入するメリットについて、まとめてみようと思います。

ドライバーから見たメリット

  1. 移動時間の削減
    対面点呼を行うためには、点呼が実施できる事業所まで移動し、そこで運行管理者との点呼を行う必要があります。その時間が削減されます。
  2. 待ち時間の削減
    朝もしくは夜間出発の場合、点呼待ちの行列が発生することがよくあります。スマートフォンアプリなどで点呼が行えるため、その時間も削減されます。

といったように、時間削減のメリットが多く発生します。

運行管理者から見たメリット

  1. 運行管理者が車庫にいなくてもよい
    ドライバーが出発する車庫にいなくても、営業所から点呼を行うことができます。車庫が複数に分散している場合など、人数、時間の観点から大きなメリットがありそうです。
  2. 点呼簿の作成・管理時間の削減
    デジタルでの運用に変わるため、自動でデータ上に記録されることになります。点呼内容の整理、実施の有無の確認、さまざまな観点からのデータ整理が効率的になりそうです。
  3. 監査対応の効率化
    点呼結果・点呼記録簿がどのタイミングでも、どこの事業所でも表示・出力できますので、監査対応がスムーズに行えます。項目も当然、監査対応できる内容になっていますから安心です。
  4. リアルタイム性の保持
    点呼を行ったデータは基本的にリアルタイムにデータ保存されます。「実施したけど記録していない」「記録したけど間違えていた」などのミスがなくなります。

といったように、自動的にデータが登録されていくため、登録、整理、書類作成などの時間削減のメリットが多く発生します。

ドライバー、運行管理者(事務所)の双方にメリットが発生しますので、デジタル化の恩恵をかなり受けるDXになりそうですね。

次回は5月17日(金)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社AppLogi 代表取締役

廣田 幹浩

国内大手コンサルティング会社SCM&ロジスティクスソリューショングループ グループマネージャー職を経て現職。300社を超える荷主向け物流効率化、数100社超の運輸・配送関連経営コンサルティングの実績をベースとして、2018年に株式会社AppLogiを設立。最新の運輸・配送関連クラウドアプリケーションを提供する。
株式会社AppLogi

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