第5回 運送業のデジタル化策について~(2)車両台帳~

必要な情報を検索すると考えると、やはりデータベース化して検索ができるアプリケーションがあると効率的です。今回は「車両台帳」のデジタル化について考えてみたいと思います。

運送業のデジタル化策について~(2)車両台帳~

前回のコラムでは運送業のデジタル化の具体策として、運転者台帳のデジタル化について事例を踏まえてお話しさせていただきました。Excelで管理することも良いのですが、必要な情報(保有免許や勤続年数、健康診断を受診したかどうかなど)を検索するといった環境を考えると、やはりデータベース化して検索ができるアプリケーションがあると効率的ですね。
今回は続いて「車両台帳」のデジタル化について考えてみたいと思います。

車両台帳ってなんでしょう?

車両台帳は、運送業を営む事業所は、事業所内に設置義務のある書類です。
必要な項目は、下記の内容になっています。

  1. 自動車登録番号
  2. 初年度登録年月
  3. 型式
  4. 車名
  5. 車台番号
  6. 自動車の種別
  7. 最大積載量
  8. 車両総重量
  9. 自動車検査証の有効期間
  10. NOx・PM法使用車種規制に係る事項
  11. 基準緩和車両に係る事項および配属営業所
  12. 自賠責保険に係る事項

要は車検証の内容と同じ項目が必要です。車検証の原本は車両に備え付け義務がありますので、車検証の写しを保有台数分、ファイルにとじて事業所ごとに保管しておけば良いようです。注意点は、車両の配属営業所が変更になっていたり、新しい車検証に変わっているのに差し替えられていなかったりすると、巡回指導や行政監査が行われたときに、改善指導を受けることがありますので要注意です。

車両台帳の本来の役割

この車両台帳、法的義務の色が強いのですが、本来の役割は「車両管理」に使うためのものです。
車両管理とは、

  1. 車検・3カ月点検
  2. オイル交換・エレメント交換・タイヤローテーション・洗車など
  3. 故障履歴
  4. 事故履歴

車両に関する履歴、整備の実施タイミングなどの全てを管理することで、とても効率的な業務を行うことができます。

車両台帳デジタル化のメリット

前回、前々回のコラムの復習的な内容になりますが、デジタル化をすることによるメリットの観点から見ると、車両に関する情報を一元管理することで、書類(データ)の「保管効率」が上がり、データを共有化しているのであれば一箇所を変更すると全てが変更されるので「編集効率」も上がります。また3月に車検に入れないといけない車両、またはもうすぐ走行2万kmになる車両を検索してオイル交換予定を入れるなど「検索効率」も上がりそうです。

必要な車両に必要なタイミングで、必要な整備項目がプッシュ通知されれば、人間が覚えておく必要はありませんし、業務の簡素化にもつながります。

デジタル車両台帳サンプル

もうご理解いただけると思いますが、この仕組みを作ろうと思うと、やはり情報のデジタル化が必要ですね。

車両台帳もデジタル化できる

「デジタル運転者台帳」同様、紙ベースで保管しておかないといけないんじゃない? というご質問を多くいただきますが、これも随時、提示できる仕組みになっていれば問題ないようです。つまりこれもデジタル化できると判断して良さそうです。

今回は運転者台帳同様、書類のデジタル化についてでしたが、これもなかなかにやりがいのあるデジタル化ですね。

次回は9月24日(金)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社AppLogi 代表取締役

廣田 幹浩

国内大手コンサルティング会社SCM&ロジスティクスソリューショングループ グループマネージャー職を経て現職。300社を超える荷主向け物流効率化、数100社超の運輸・配送関連経営コンサルティングの実績をベースとして、2018年に株式会社AppLogiを設立。最新の運輸・配送関連クラウドアプリケーションを提供する。
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