ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
第124回 挨拶なくして安全なし
仕事とは社内外の人との会話から始まり、会話とは挨拶から始まります。表情における笑顔や、言葉における挨拶は、その空間の雰囲気を決める重要な要素です。活気が溢れている職場には、笑顔と挨拶をきっかけにして、会話が飛び交っています。
挨拶なくして安全なし
社風とは「教育・指摘・報告・感謝・称賛・労い・励まし等」の会話の質と量とタイミングが、働く社員の考え方と行動に影響して確立されます。
休憩時間等の雑談中に仕事には関係がないムダ話ができることも、人間関係の良さを示します。
たとえムダ話であっても、質と量とタイミングによってはムダにはならず。
仕事とは社内外の人との会話から始まり、会話とは挨拶から始まります。
表情における笑顔や、言葉における挨拶は、その空間の雰囲気を決める重要な要素です。
活気が溢れている職場には、笑顔と挨拶をきっかけにして、会話が飛び交っています。
そのような職場作りを目指して、私たちが新入社員研修で提供しているテーマは「ようこそ! 運送業界へ!」
その内容は主に、品質における挨拶や身だしなみについて提供しています。
挨拶はひとりでは練習できない故、ひとりでは上手にならないものです。
そこで、新入社員が社外で正しい挨拶を実践するために、まずは社内で先輩社員が相手になって挨拶の練習を実施します。
仕事をすることを通じて、誰もが社会で役に立つ役割を与えられています。
挨拶とは役職や立場を問わずに、人として互いの存在を認め合う行為です。
いつしか挨拶の練習に付き合う先輩社員の挨拶も良化して、社内の相互コミュニケーションが良化していきます。
ドライバーが車内で実践する安全には、社内でのコミュニケーションが有効と言われています。
すなわち、社内での会話なくして安全なし。
運送会社の安全なくしてドライバーの定着なし。
言うまでもなく、社内での挨拶や会話なくしてドライバーの定着なし。
そして、ドライバーの定着なくして運送会社の安全なし。
会話のきっかけでもある挨拶とは、周囲の人への謝意や敬意をひとことで示すことができます。
会話なくして安全なしならば、挨拶なくして会話なし。
言い換えると、挨拶なくして安全なし。
周囲の人に気を配りつつ、正しいマナーを発信することは、意思疎通のための手段です。
道の上での運転者間の意思疎通については、トラックは運転席が高い位置にあることで「いつのまにか横着になるドライバー」と、大きな車体だからこそ「いつまでも謙虚でいられるドライバー」がいます。
道の上でも周囲の運転者に気を配りつつ、正しい運転マナーを発信することで、交通事故に遭わない防衛運転につながります。
プロと呼ばれるには、時に良いドライバーを演じられること。
急いでいても、いつでも「停まれる」のは安全のプロの行動。
腹が立っても、いつでも「笑える」ことは品質のプロの証。
ドライバーが笑顔でトラックを停止することは、ゆずり合い運転以上の“ゆずる運転”の合図です。
よって、運転中に努めて笑顔でいることも、防衛運転につながると思います。
挨拶とは、周囲の人に対して自分の意思を早く分かりやすく発信すること。
道の上では、車線変更時に早く分かりやすく方向指示器を使うことと同じこと。
運転マナーが良いドライバーは、接客マナーにも長けています。
ドライバーが笑顔で配送をして、配送先様も笑顔になるように。
配送先様の笑顔によって、出荷された荷主様の笑顔が続きますように。
荷主様の笑顔によって、ドライバーの仕事が続いてドライバーの笑顔が続きますように。
ありがとうございました。
次回は6月8日(金)の更新予定です。
前の記事を読む
次の記事を読む