第7回 ドライバーから見た管理者のあるべき姿

前回のコラムでは運送会社における「入社1年未満ドライバーの交通事故を防止する」ことをテーマに綴り「入社1年未満ドライバーの割合を下げればよい」と強引に?締めくくりました。

今回のコラムでは管理者(上司)が、ドライバーの離職防止策として社内でひとりでも簡単に実践できる方法を紹介します。

まずはドライバーから「あの管理者についていきたい!」と思われている管理者の行動共通点から。

【1】ドライバーを名前で呼ぶ
「おはようございます」→「○○さんおはようございます」

【2】ドライバーの目を見て話す聴く
「パソコンの画面を見ながらカウンター越しに会話」→「近づいて会話」

【3】指示をするより質問をする
「○○に気をつけなさい」→「何に気をつけますか?」

【4】返事を求めるよりも意見を求める
「わかりましたか?」→「どう行動しますか?」

【5】報告を求めるよりも相談に乗ってくれる
「すぐに報告しなさい」→「いつでも相談しなさい」

【6】「○○をするな」よりも「○○をしよう」
「事故を起こすな」→「安全運転をしよう」

『皆様いかがでしょうか?』

この人間関係を良化させるポイントをすべて発揮できるのが“点呼”です。

始業点呼時は互いに慌ただしいことも多いので、終業点呼時には特にコミュニケーション機会をゆっくりと確保することをお勧めします。

しかしながら・・・。

「ドライバーから悪く思われたくない」「良い人に思われたい」との思いから、あいまいな指示や注意を遠慮する態度 になってしまう管理者が散見されます。

そのような時、ミスをして管理者から「叱られる」と察していたドライバーも最初は「叱られなくてラッキー」と思うことでしょう。

しかし、自分だけでなく周囲のドライバーも何をやっても叱られないと、段々不安になるものです。

特にやる気が有るドライバーは“叱らない管理者の態度”が会社に対する「不信→不平不満→反発」になり、やる気が低下。

その結果、ドライバーは言われたことしかやらなくなる。

「ただ事故なく運んでいれば良い・・・」と考えて品質向上にも否定的になる。

それでも叱らない管理者をドライバーは「どうでもよい人」と思うようになる。

最後に・・・。

時には真剣に叱ってくれる。

ドライバーは、本当はそんな管理者がありがたい。

時には「ありがとう」と言ってくれる。

ドライバーは、本当にそんな管理者がありがたい。

上記の【1】から【6】のポイントの中で、どれかひとつでも実践してください。

誰にも気づかれず「ドライバーから見た本当に良い管理者」になれますよ!

付け加えて、ドライバーを叱ることは難しくてもドライバーに感謝することはすぐにできるはずです。

ありがとうございました。

次回は9月20日(金)の更新予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送・物流会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止やマナーアップを含む輸送品質の向上に取り組み、経費削減はもちろんその取り組みを営業活動へ転化して売り上げが向上するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として2014年には698回講演。
また、全日本トラック協会主催の全国トラック運送事業者大会における交通事故防止対策の分科会で、2年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員。
各都道府県のトラック協会や青年部会の各ブロック大会での講演多数。
プロデキューブ
公式ブログ:ほぼ毎日更新中!プロデキューブログ
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