第14回 「急がば回れ」と「急がば確認」

運送会社の現場で働いていた12月。

「クリスマスは超繁忙期でイブの夜は会社に泊まり込み」

「ホワイトクリスマスなんて道路が渋滞するので超最悪」

目の前の業務と格闘しながら、そう思い込んでいました。

「そう思い込まないとやっていられない」が正直な気持ちかも。

今の仕事を始めてから自分が置かれている状況は一変しつつも。

“クリスマス”をそう思ってしまう習慣は今でも変わりません。

「今でも抜けきれません」が正直な気持ちかも。

繁忙期を日々乗り越えるごとに、個々の技量と現場でのチームワークが高まっていく。

現場の仲間を愛おしく感じながら「また来年!」と12月が慌ただしく終わっていく。

特に今年の現場は増税絡みの駆け込み納品や、年末年始の大型連休による前倒し納品が予想されて、年末の繁忙期が早目にやってくるような気がします。

一方で世間の輸送ニーズを一手に待ち受ける運送業界では、車両台数や労働時間の制約により“年々無理が効きにくい”状況。

まさに史上最高の超繁忙期になることも予想されます。

このような時こそ「安全第一」と全面に打ち出していただきたいのですが、「安全を追求すると効率が悪くなる」とか「安全と効率は相反するもの」と表現されて、「安全第二」になる場合があります。

私はそうではないと思っています。

さらには「安全であることが最大の効率」と考えています。

なぜなら想像してください。

「この超繁忙期に交通事故が発生すれば現場はどうなるのか?」

事故への対応に、時間や場所を問わず待ったなしで飛び出していく管理者。

荷主への対応に右往左往しつつも、待ったなしで決断を求められる管理者。

繁忙期はただでさえ人員や車両が不足気味の現場・・・。

たちまち大ピンチ!

そこで、急いでいるドライバーさんを見掛けたら、こうお伝えください。

繁忙期こそ「急がば回れ」です。

多くの注意力が必要になる裏道は、焦っている時こそ使わないように。

繁忙期こそ「急がば確認」です。

荷量の増加に応じて誤配や遅配が発生する確率も増加します。

発生すれば裏道を使ってでも自分のミスや時間のロスを取り返そうとしてしまう。

だから誤配事故の防止対策も年末の交通事故防止対策なのです。

今週に弊社のブログでも同様の思いを綴りましたが今一度・・・。

「急がば回れ」と「急がば確認」を。

超繁忙期を無事故で乗り切り、笑顔で年末を迎えましょう!

ありがとうございました。

次回は12月27日(金)更新の予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送・物流会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止やマナーアップを含む輸送品質の向上に取り組み、経費削減はもちろんその取り組みを営業活動へ転化して売り上げが向上するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として2014年には698回講演。
また、全日本トラック協会主催の全国トラック運送事業者大会における交通事故防止対策の分科会で、2年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員。
各都道府県のトラック協会や青年部会の各ブロック大会での講演多数。
プロデキューブ
公式ブログ:ほぼ毎日更新中!プロデキューブログ
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