第4回 交通事故が少ない運送会社の共通点

日々、運送会社の現場を訪問していると気づくことがございます。

たとえば、整理整頓が行き届いている運送会社は交通事故が少ない。

「整理整頓の着手」に行き着くには管理者の心のゆとりが必要だと思います。

だから「今は交通事故が多くてそれどころじゃない」状態の現場では、整理整頓が滞っているのもわかる気がします。

次に、社員の勤続平均年数が長い運送会社は交通事故が少ない。

「入社1年未満ドライバーの交通事故を削減したい」とのご相談を受けることがあります。

車幅が広く車高が高く車長が長いトラックを運転するのは、乗用車に乗るよりも交通事故に遭う確率が数倍高くなるのは否めない事実。

最初は慎重に運転操作をされている新人ドライバーも慣れたころには・・・。

慣れや過信により発生する最初の交通事故が大事故でなければよいのですが。

興味深いのは、あいさつや身だしなみにこだわる運送会社は交通事故が少ない。

相手を気遣う「思いやり」や「譲り合い」の気持ちは、地に足を着けた状態での姿が道の上ではトラックの大きさ分に拡張されて映ります。

乱暴な人は他の人と比較して乱暴な運転をする傾向です。

乱暴な人が運転することでトラックは乱暴な乗り物に豹変します。

最後に交通事故が発生した場合にドライバーが記入する交通事故報告書。

交通事故が少ない運送会社ほど「報告書に記載する項目が細かく設定されている」のは理由があります。

真っさらな交通事故報告書を見るだけでもその特長が見えますが、記入された後の交通事故報告書を見ればさらに一目瞭然。

また、社内での仕事ぶり(安全活動)を見たり聞いたりすれば、車内でのドライバー(運転行動)が見えてくるようです。

最後に。

交通事故防止への“取り決め”と“取り組み”の違いにも注目です。

取り決めただけでは交通事故は減りません。

取り組めば必ず良化傾向が見受けられます。

次回以降のコラムで、それぞれの共通点について深く説明していきますので乞うご期待!

ありがとうございました。

次回は8月2日(金)の更新予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送・物流会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止やマナーアップを含む輸送品質の向上に取り組み、経費削減はもちろんその取り組みを営業活動へ転化して売り上げが向上するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として2014年には698回講演。
また、全日本トラック協会主催の全国トラック運送事業者大会における交通事故防止対策の分科会で、2年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員。
各都道府県のトラック協会や青年部会の各ブロック大会での講演多数。
プロデキューブ
公式ブログ:ほぼ毎日更新中!プロデキューブログ
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