第79回 魅せる貨物の積載方法

事故なく商品をお届けすることは、競合他社も実践している「安全で迷惑を掛けない仕事」の範囲です。

事故なく安全に商品をお届けしたうえで、競合他社が実践していない品質を提供することは「喜ばれて選ばれる仕事」です。

安全でなければ飯は食えません。

安全だけでは飯は食えません。

「あたりまえ」と言われる仕事を提供するだけでなく、「ありがとう」と言われる仕事も提供しましょう。

積載方法を含む品質を高めるには、各社でルールを作って、自ら守らなければなりません。

荷台から貨物が落下すれば道路交通法の対象です。

荷台の上での貨物の荷崩れは道路交通法の対象外。

自らを守るのは安全であり、自らで守るのが品質。

貨物の積載については「仮に自分が急遽仕事を休むことになったとしても、現在の積載方法で安心して誰かに代行運行を任せることができるレベル」が理想的です。

いつ・誰が乗っても、安全・安心に任せることができる積載方法を実践しましょう。

指差呼称確認に代表される自分が安全になり貨物を守ろうとする姿は、周囲が安心できる姿です。

プロとして、客先で「魅せる貨物の積載方法」を提供しましょう。

「他社のドライバーがやっていない」からやらないではなく。

「他社のドライバーができていない」ことをやるのがプロ。

「そこまでやるか!」と言われる積載方法が、プロの仕事のレベルです。

道の上でのムリは交通事故につながり、客先でのムラは貨物事故につながります。

添乗指導時には安全はもちろんのこと、デジタルタコグラフやドライブレコーダーでは見えない接客応対や積載方法も確認しましょう。

そして、今までご自身で培ってきた積載方法の技術を、自分の経験にするだけでなく仲間に継承しましょう。

安全も品質も総合的に指導できる“真のプロドライバー”になることで、会社に貢献できる年数も長くすることができます。

安全を維持しながら品質を向上するために、管理者として「できること」と「やるべきこと」があります。

いつも事故が発生した後に取り決めていることを、事故が発生する前に取り組みましょう。

事故が発生していない状態で、事故に関することを発信することも管理者の仕事です。

荷台の上での貨物の荷崩れは、荷台から落下しなければ道路交通法の対象外ですから、各社でルールを取り決めて全員で取り組みましょう。

法律の対象外だからこそ、競合他社との差別化が容易とも言えます。

社内ルールで荷崩れを防止することで、荷台からの落下を防止して法律も守ることができます。

ありがとうございました。

次回は8月19日(金)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止やマナーアップを含む輸送品質の向上に取り組み、経費削減はもちろんその取り組みを営業活動へ転化して売上が向上するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として2016年度には969回講演。
また、全日本トラック協会主催の「全国トラック運送事業者大会」における交通安全対策推進の分科会で、4年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催:2015年金沢開催:2016年度米子開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員
2015年度:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会ワーキンググループ」委員
2016年度:「貸切バス運転者に対して行う指導及び監督の改正検討ワーキンググループ」委員
2016年度 2017年度:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」委員
2017年度:熊本県トラック協会 専門アドバイザー(企業経営・労務管理)
各都道府県のトラック協会や青年部会の各ブロック大会での講演多数。
プロデキューブ
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