第164回 ミスがロスになる前に

日常生活における忘れ物や落とし物を含め、ミスをすることは誰にでもあります。一見してミスがない人は、確認を行うことで自分のミスに気付いて自身のロス(損失)を防止しています。

ミスがロスになる前に

人には誰しもうっかりミスがあるが故、仕事中にもミスは付き物です。

日常生活における忘れ物や落とし物を含むミスは誰にでもあり、ミスがない人は、確認をすることで自分のミスに気付いて自身のロスを防止しています。

自分のミスが自分自身のロスになるのが私生活ならば、自分のミスが誰かのロスになるのが仕事です。

仕事中に自分のミスを発見するための確認がおろそかになれば、次工程を担う人の時間のロスが増加します。

運転中に自分のミスに気付かず確認ができなければ、自分と周囲の人の命の時間を縮めるという命のロスに直結します。

「事故をしない人」とはミスがない人ではないと思います。

「事故をしない人」とはミスを探そうと確認をしている人。

日常生活において雑な行動が見受けられる人の運転は、「運転時間・走行速度・車両の大きさ」が増すごとに、運転の雑さも増してしまう傾向にあります。

雑な運転とは「合図を出さないことによる傲慢(ごうまん)な運転」や「確認を省くことによる見落とし」などのミスが多く、トラブルやロスにつながる危険な行動です。

机の上の仕事でも、仕事の量が増えると確認の回数が低下することでミスをする確率が高まり、仕事の質が低下して、誰かのロスを増やしてしまうこともあります。

自らのミスの経験からロスを防ぐ対策を考えて自ら実践することと、その対策をほかの人にも勧めて、ほかの人のミスも防いで全員のロスを少なくするのも仕事のうちです。

このように、ミスも活かせばロスではなくプラスになります。

また、ドライバーによる「車内の整理整頓」や管理者による「社内の整理整頓」は、仕事の効率を高めるための準備であり、自身のミスを少なくして正しい仕事をするための対策です。

良い活動で注目されるための安全は、日々の努力から。

悪い結果で注目される事故は、たった一度の過ちから。

良い活動で会社が注目されるのは、社員の日々の努力から。

悪い結果で会社が注目されるのは、たった一人の過ちから。

一人の確認ミスは「みんなの時間」と「会社の利益」のロスになります。

一人の確認ミスをみんなで防いでロスを防ぎましょう。

確認をみんながやっているから、一人でもできるようになります。

確認をみんなでやれば、一人一人の習慣にできます。

確認もみんなでやれば格好良いものです。

日本の運送会社が誇る確認の技術も、世界に誇るべき「ONE TEAM(ワンチーム)」の機能です。

一人のミスがみんなのロスになる前に。

一生に一度のミスが人生のロスになる前に。

ありがとうございました。

次回は1月17日(金)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止による利益確保と輸送品質の向上による単価の向上で得た原資によって、働き方改革を実現するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として全国45都道府県で講演。
また、全日本トラック協会主催の「全国トラック運送事業者大会」における交通安全対策推進の分科会で、7年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催:2015年金沢開催:2016年度米子開催:2017年仙台開催:2018年高松開催:2019年千葉開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員
2015年度:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会ワーキンググループ」委員
2016年度:「貸切バス運転者に対して行う指導及び監督の改正検討ワーキンググループ」委員
2016年度より現在:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」委員
2017年度より現在:熊本県トラック協会 専門アドバイザー(企業経営・労務管理)
各都道府県のトラック協会や青年部会、支部や協同組合単位での各研修会で講演多数。
プロデキューブ
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