第180回 「安全と仕事」と「人生と生活」

安全や仕事とはその人が思い描く人生や守るべき生活のための手段であり、人生や生活の夢の大きさや目標の高さによって変わります。 自身の人生を長く楽しむために安全を続けましょう。

「安全と仕事」と「人生と生活」

考え方が変われば行動も変わるはずですが、考え方が変わりにくい人や、せっかく変わってもすぐに元に戻ってしまう人もいるようです。

例えば、重大事故にも通じる危険な「ヒヤリハット」は、その時の行動だけが危険なのではなく、その人の日ごろの考え方に危険が潜んでいるということも散見されます。

その人の考え方とは、その人の行動を見るだけでなく、その人との会話から優先順位や判断基準を聞けば、おおよその推測がつきます。

その会話時にいつも思うのは、安全や仕事とはその人が思い描く人生や守るべき生活のための手段であり、人生や生活の夢の大きさや目標の高さによって安全の目標が「できれば無事故」から「ぜったい無事故」に変わり、社会や会社が設定した安全ルールの守り方が変わるということです。

人生とは、人それぞれが主人公の映画のようなもので、誰しも短時間では語り尽くせないような物語があり、誰もがその物語の結末を読めないことも人生の楽しさかもしれません。

その人生において好きなものに出会えた回数が多い人や、好きなことができた時間が長い人は、きっと幸せな人生になるのでしょう。

会社の仲間を好きになれば、その仲間と話せる会社の居心地が良くなって会社が好きになります。
会社を好きになれば社内の美化も気になり、社名入りの車両や制服にプライドを感じます。

トラックを好きになれば、洗車の回数が増えてトラックが美しくなります。
洗車の回数が増えれば、洗車の道具を大切にして長く使うようになります。

お客様を好きになれば、お客様が喜ぶ顔が見たくなりそのための行動を考えて実践します。
自らも好かれようとすれば、良い仕事をしようと仕事の準備からこだわるようになります。

今の環境を好きになれば、維持しようとして安全も好きになります。
そして自分が好きになり、自分を守るための安全も好きになります。

例えば身近な誰かを守ろうとすると、まずは自分を事故から守ろうとします。
失いたくないことの数だけ、今の状態を失わないように安全になろうとします。

「誰か」もしくは「何か」を守ろうとすれば、自分から安全のルールを守ろうとします。
「誰か」もしくは「何か」を好きになれば、その愛の大きさと比例して安全を目指します。

誰もが主役の座を務める自身の人生は筋書きのない物語です。
人生を長く楽しむために安全を好きになってほしいものです。

自身の人生のために、今日の安全を続けましょう。
そして明日も安全な人生を過ごしましょう。

ありがとうございました。

次回は9月4日(金)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止による利益確保と輸送品質の向上による単価の向上で得た原資によって、働き方改革を実現するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として2018年度には1032回講演。
また、全日本トラック協会主催の「全国トラック運送事業者大会」における交通安全対策推進の分科会で、6年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催:2015年金沢開催:2016年度米子開催:2017年仙台開催:2018年高松開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員
2015年度:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会ワーキンググループ」委員
2016年度:「貸切バス運転者に対して行う指導及び監督の改正検討ワーキンググループ」委員
2016年度より:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」委員
2017年度より:熊本県トラック協会 専門アドバイザー(企業経営・労務管理)
各都道府県のトラック協会や青年部会、支部や協同組合単位での各研修会で講演多数。
プロデキューブ
公式ブログ:ほぼ毎日更新中!プロデキューブログ
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