第182回 ドライバーの休み明けにはKY点呼

休日明けの点呼時には、ドライバーの体調を見抜く目配りと感情を見抜くための気配りにより、わずかな異変にも気付けることもプロの点呼者の技術として必要です。

ドライバーの休み明けにはKY点呼

「いつもの休日前」と「いつもの休日後」を比較して、体調が万全な状態に近いのはどちらでしょうか?

休日には「体を休める・気を休める」ことで英気を養ったり、「体を動かす・気を高める」ことや「趣味の時間・安らぎの時間」を自由に過ごしたりするなど、多様な楽しみ方があると思います。

休み明けや連休明けの出勤時、休日の家族サービスや友人との付き合いなどを満喫した人は、休日に体力を消耗しているかもしれません。

そこで、週末の終業点呼でさりげなくドライバーに「休日の予定」を聞き出しておき、休み明けの運行計画に加味することもプロの運行管理者の技術といえます。

一方で、年配者の中には週末に近づくほど疲労が蓄積して、休日前には疲れ気味な人もいるかもしれません。

また、加齢だけでなく仕事の責任度合いに応じて「休日のための仕事」から「仕事のための休日」を過ごしている人もいると思います。

例えば、休日は仕事を忘れて存分に楽しむ傾向から、明日から仕事なので無理をせず早めに就寝しようとする習慣への変化です。

体調面では、休日には仕事の日よりも湯船に長く漬かったり、存分に昼寝の時間を取ったりするなど体を休めることで、体調の維持や回復に効果が見込めるでしょう。

しかしながら休日を自宅で過ごすことで、いつもよりも酒量が増えてしまう人もいるかもしれません。

また、散歩などの適度な運動をすると運動不足の解消や良質な睡眠を得ることができます。
感情面においては、思いっきり「遊ぶ・楽しむ・笑う」ことでリフレッシュできます。

人それぞれの休日の過ごし方があり、体を動かすのが良いのか、動かさないのが良いのかは、一概にどちらが良いとは言い難いものです。

そこで、休日明けの点呼時には、ドライバーの体調(コンディション)を見抜く目配りと感情(モチベーション)を見抜くための気配りにより、わずかな異変にも気付けることもプロの点呼者の技術として必要です。

ドライバーの休日(K)の過ごし方を予測(Y)して対処するのがKY点呼です。

週の初め、もしくは始業の点呼は「仕事のスイッチを入れる」ための点呼を。
週の終わり、もしくは終業の点呼は「仕事のスイッチを切る」ための点呼を。

点呼時は、ドライバーの第一印象から「いつもの姿」との違いを探しましょう。

朝一番の身だしなみには、人の体調が映りやすくなります。
ドライバーの体調の変化に対処することは安全確保の条件。

朝一番のあいさつには、人の感情が映りやすくなります。
ドライバーの心の変化に気づくことも安全管理の第一歩。

特に連休明けの出勤時には、その映り方が増幅するので見逃すことがないようにしましょう。

ありがとうございました。

次回は10月2日(金)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止による利益確保と輸送品質の向上による単価の向上で得た原資によって、働き方改革を実現するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として2018年度には1032回講演。
また、全日本トラック協会主催の「全国トラック運送事業者大会」における交通安全対策推進の分科会で、6年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催:2015年金沢開催:2016年度米子開催:2017年仙台開催:2018年高松開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員
2015年度:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会ワーキンググループ」委員
2016年度:「貸切バス運転者に対して行う指導及び監督の改正検討ワーキンググループ」委員
2016年度より:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」委員
2017年度より:熊本県トラック協会 専門アドバイザー(企業経営・労務管理)
各都道府県のトラック協会や青年部会、支部や協同組合単位での各研修会で講演多数。
プロデキューブ
公式ブログ:ほぼ毎日更新中!プロデキューブログ
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