第10回 これからの総務は戦略型総務へ進化せよ!

今回は「これからの総務部」について述べてみたいと思います。

いまさらの話ですが、皆さんは総務部についてどんなイメージを持っているでしょうか?総務部に対して「地味」「守り」「受身」というイメージを持っている人も少なくないかもしれません。

当コラムの第1回で総務部は「企業のOS」「縁の下の力持ち」「企業の土台」と述べたとおり、とても重要な役割を担う部門です。総務がしっかりしていればこそ、会社は安心して事業を進めていくことができるのです。

しかし、これからの総務部には更なる進化が求められます。「攻めの総務」「戦略的総務」と呼んでもいいでしょう。
 
総務の業務を大きく分類すると
 ・企業の窓口
 ・文書管理
 ・設備、備品管理
 ・株主総会の準備・運営
 ・社内行事の企画・運営
 ・社内規程の整備
 ・その他、庶務
などです。
 
多くの総務部では、これらの業務を会社や法律に求められるままに、正確に、決められた手順やルールの下に行っているでしょう。それだけでも大きな貢献をしていますが、これからの総務部には、さらに進化し、業務のパフォーマンスを高め、新たな領域や方法にチャレンジして欲しいと思います。

総務部にとっての顧客(=サービスを提供する対象)は誰でしょうか?
それは、社員と経営者です。「きちんと仕事をして当たり前」の目立たない地味なものではなく、社員からは「総務のおかげで快適に効率的に仕事ができる!」と感謝され、経営者からは「企業の土台&経営参謀」として頼りにされる存在、それがこれからの総務です。

それは決して容易なことではないでしょう。しかし、社内外にアンテナを張り巡らし、情報やニーズを収集し、少しずつ新たなことの企画、提案、実行にチャレンジしていけばできるでしょう。

これからの総務部、戦略的総務部とは、縁の下の力持ちでありながら、同時に企業の頭脳、牽引役のような存在だと言えます。
 
そうなれば、社内での総務部の存在感はさらに増し、総務部員のやりがい、モチベーションは今以上に高まっていくことでしょう。 

【表1】「現在の総務」と「これからの総務」

次回は4月20日(月)の更新予定です。

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この記事の著者

太期 健三郎

ワークデザイン研究所 代表
石山社会保険労務管理事務所 パートナー・コンサルタント

経営コンサルタント。
管理間接部門の業務改善、HRM(人材マネジメント)の二本の専門領域を持つことを強みとする。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)、株式会社ミスミ、株式会社グロービスに勤務後、2008年にワークデザイン研究所を設立。
MURCでは人事コンサルティング、ミスミではコールセンターの業務改善を行った後、三枝匡社長(当時)の直轄タスクフォースで営業改革を推進する。グロービスではコンプライアンスおよびリスクマネジメントを統括、推進。
また、2013年~2015年にはクライアント企業の食品メーカーの内部改革者として人事部長・経営改革室長を兼務する。
「患者様の声をよく聴き、丁寧に診断・治療する“中小企業のかかりつけ医”」を信条としている。
ワークデザイン研究所
石山社会保険労務管理事務所

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