第1回 総務部門は“企業のOS”

はじめまして。ワークデザイン研究所の太期健三郎と申します。
これから、コラム「人事総務がしっかりすれば会社は強くなる」を担当します。

私自身が企業の管理部門で人事総務を担当していた経験と、人事コンサルタントとして多くの企業の人事総務部門と接してきた経験をもとに執筆していきます。なぜ人事総務がしっかりしていると会社は強くなるのか、強い人事総務になるにはどうすればよいのか、など人事総務にまつわることを執筆していきます。どうぞよろしくお願いします。

今回は人事総務の「総務」にフォーカスします。
皆さんは総務部門にどのようなイメージをお持ちですか?
総務を、様々な事務作業、庶務をやっている会社の“何でも屋・便利屋”ぐらいに考えている人も多いのではないでしょうか。
そのように考えていると、総務と会社の強さは結びつきにくいかもしれません。しかし、強さを維持している企業は、ほぼ例外なく総務がしっかりしています。総務が弱くて強さ、成長を維持している企業は皆無です。

このコラムの読者にはシステムご担当の方が少なくないと思います。
コンピュータにたとえて総務を考えていきましょう。

総務は、コンピュータではOS(Operating System: オペレーティングシステム、基本ソフト)のようなものです。OSとしての総務の上に、開発部門、製造部門、営業部門など“アプリケーション”が機能しているのです。

OSに問題があれば、その上で動いているアプリケーションは止まったり、十分なパフォーマンスを発揮できなかったりするでしょう。

総務は“企業のOS”なのです。

強い総務は会社全体の基盤となる各種制度の運用や、各部門へのサポートを安定して行います。
しっかりとした総務では、社内コミュニケーションに支障をきたしたり、備品・消耗品が不足したり、契約書・請求書の発行が遅れたり、とビジネスのスピードを損ねることはありません。

社員が働きやすい環境を用意し、業務に専念して高いパフォーマンスを出せるようにサポートするのです。

弱い総務はバタバタとしていて「弱さ」が目立ちますが、強い総務は整然と業務を行っているので「強さ」は目立ちません。
総務は、競争力のある新商品を開発したり、大口の取引を獲得したりするわけではないので、派手な存在感を出すことはあまりありません。
それは総務の仕事の多くは「きちんと行われて当たり前」のものだからです。
しかし、そのような「縁の下の力持ち」「企業の土台」「OS」としての総務がしっかりしていればこそ、会社は安心して事業を進めていくことができるのです。

総務がしっかりしていなければ会社は強くなりません。それは人事もしかりです。
次回は“強い”人事部門について説明します。ご期待ください。

次回は10月7日(月)の更新予定です。

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この記事の著者

株式会社リバティーフーズ 人事部長
ワークデザイン研究所 代表

太期(だいご) 健三郎

食品メーカー人事部長/ビジネス書作家/経営コンサルタント。
専門領域は、人事評価制度・賃金制度の構築、人材育成、間接部門のコストダウン。
三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)、株式会社ミスミ、株式会社グロービスを経て、現職。ミスミ時代には三枝匡社長(当時)の直轄タスクフォースにて営業改革、短期営業戦略を推進する。
経営コンサルタントを“企業のお医者さん”と考え、「患者(クライアント企業)の声をよく聴き、現状をしっかり診察し、治療する」をモットーとする。
神奈川県横浜市出身。著書『ビジネス思考が身につく本』(明日香出版社)。
ワークデザイン研究所

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