ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
日本メタルガスケット株式会社 お客様の声[4分41秒]
再生時間:4分41秒
* 本動画は音声オンで再生されます。音量は、動画プレーヤー画面の下部にあるスピーカーアイコンで調整可能です。
エンジンの高性能化に不可欠なメタルガスケットを製造・販売しているパイオニア企業である日本メタルガスケット株式会社は、「生産革新 Ryu-jin」を長年活用する中でIoTとRPAのシステムとを連携させてDXを実現。生産管理システムの活用について、語っていただきました。
関連製品
繰返・量産型生産管理システム 生産革新 Ryu-jin SMILE V 2nd Edition
「生産革新 Ryu-jin」は、自動車・電気部品や、金属・樹脂・食品などを繰返生産・量産加工する製造業に特化した生産管理システムです。内示・フォーキャスト・確定受注などの情報を基に、変化に強い柔軟な生産計画が行え、工程間の仕掛在庫なども含めた在庫の適正コントロールが可能です。
基幹業務システム SMILE V 2nd Edition 販売
売上・売掛から仕入・買掛、在庫管理までの全般をカバー。マスターや伝票に独自項目の追加や、各種実績の集計・オリジナル帳票の作成・多角的なデータ分析などが行えます。
動画サマリー
動画の要点をご紹介します。
事業内容と強み
当社は1980年創業で、自動車やオートバイ、その他エンジン部品の金属ガスケットを開発、製造、販売している会社です。
当社が設立した1980年前後はエンジンの高性能化を急速に進めている時代で、その要求に応えられる金属ガスケットを開発しました。それが当社が設立をしてビジネスを始めたきっかけです。
今年2023年で45期を迎えます。金属ガスケットの先駆けである当社が、エンジンの開発を長年メーカーと一緒に続けてきたことによって、いろいろなノウハウが蓄積できました。そのことが当社のメリットおよび強みとなり、ここまで続けてこられた実績につながったと思います。
業界のニーズに応えるDX化
当社の事業の流れの中で、コストに対しての要望が非常に強くなってきています。また、我々が扱っている製品も以前は数百といった数でしたが、今はその3倍近くの取り扱い数量になり、非常に多品種少量の生産が必要になってきたことが背景にあります。ここ最近になって、メーカーの要求を満たすためにDX化は避けられないものになってきたと感じています。
生産管理システム導入のきっかけ
大塚商会の「生産革新 Ryu-jin」をずっと使っている理由としては、一つは大塚商会のサポートです。非常に当社の工程を熟知されていますので、的確なアドバイスがいただけたり、曖昧な相談でも非常に良いアドバイスをいただけます。
それから、我々エンジンの部品を扱っていますので、トレーサビリティが非常に重要視されます。「生産革新 Ryu-jin」の場合は在庫管理、途中の仕掛かり在庫も含めてそこがすごくしっかりしています。これが非常に我々にとっては有効に使えるということで長く「生産革新 Ryu-jin」を使わせていただいています。
生産管理システムのDX化の効果
当社の製品は現在750点ほどあります。工程も多いものですと10工程を超えるようなものがありますので、非常に管理が複雑です。多品種少量に強い生産体制を作るためにはDXで数字を管理していくことが必要です。
DXの具体的な中身としては、一つはIoTです。現場の設備一つ一つにタッチパネルを付けて、そこから実績を入力しています。
もう一つはRPAです。RPAを使うことで「生産革新 Ryu-jin」のマスターデータを更新していきます。こういった二つのものを「生産革新 Ryu-jin」と有機的につなぐことで効果を出しています。
細かな数値管理ができていく。その結果、細かな生産計画ができる。ここで「生産革新 Ryu-jin」を上手く使って効果を出しています。
実際に数値入力をしていた人員1.5人が0になっています。
それから、棚卸しにかかっている日数が従来は5日ほどかかっていたものが、2日ほどに短縮されています。
これからさらに大きな効果を目指して数値を使っていくことになりますが、現時点ではこういう効果が出ているということです。
大塚商会への期待
今後に関しましては、一層の生産計画の精度を上げるためにスケジューラーの導入はしていきたいと思っています。その中でも、大塚商会に役立っていただくことが必要だと思っています。また長年サポートをしていただいていますので、ずっと我々をサポートし続けていただければと思います。今後ともよろしくお願いします。
今後の展望
実際に大塚商会とDX化について取り組みをしていく中で、多品種少量といったところでの我々が望むべき形になってきていると感じています。さらに大塚商会とこれから一緒に歩みながら、一歩二歩進んだ結果を出していければと思います。